“自然” で選ぶ、訪れたい日本の聖地。【海・川・池編】 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

“自然” で選ぶ、訪れたい日本の聖地。【海・川・池編】

『カーサ ブルータス』2020年1月号より

山、岩、森、木、池、海、川、島。日本の神様はどこにでも宿ります。自然の中に聖性を感じ、あらゆるものに神を見出す。日本古来の信仰の形は、とてもシンプルでおおらかです。自然と深く結びついた “聖地” をご紹介します。

【海】志賀海(しかうみ)神社(福岡|福岡)
海の底・中・表を守る海の神、綿津見三神が御祭神。海の主宰神であることから、水と塩を支配し、人々の生活の豊凶をも左右すると畏れられた。志賀島は博多湾の北部に湾を囲むような形で突き出た半島の先に位置する陸繫島で、「漢委奴国王」の金印が見つかったことでも有名。 福岡県福岡市東区大字志賀島877 TEL 092 603 6501。
【川】丹生川上神社(奈良|吉野)
平安時代には二十二社に数えられた神社。祈雨に黒馬、止雨に白馬が朝廷から献上される神事が応仁の乱で途絶えるまで96回も行われた記録があり、重要な神社だったことが窺える。戦国時代の混乱で一度は所在不明となるも、その後明治期に上社・中社・下社の現在の形となる。 奈良県吉野郡東吉野村小968 TEL 0746 42 0032(中社)。
【池】穂高神社 奥宮(長野|上高地)
海陸交通守護の神である穗髙見命を御祭神に、日本アルプス総鎮守として崇められる。安曇野市にある本宮、上高地にある奥宮、北アルプスの主峰奥穂高岳の頂上にある嶺宮からなる。写真は明神一之池(明神池の拝観料は300円。6時〜日没)。奥宮は毎年4月27日〜11月15日まで参拝可能。 長野県松本市安曇上高地 TEL 0263 95 2430。
【海】志賀海(しかうみ)神社(福岡|福岡) 海の底・中・表を守る海の神、綿津見三神が御祭神。海の主宰神であることから、水と塩を支配し、人々の生活の豊凶をも左右すると畏れられた。志賀島は博多湾の北部に湾を囲むような形で突き出た半島の先に位置する陸繫島で、「漢委奴国王」の金印が見つかったことでも有名。 福岡県福岡市東区大字志賀島877 TEL 092 603 6501。
【川】丹生川上神社(奈良|吉野) 平安時代には二十二社に数えられた神社。祈雨に黒馬、止雨に白馬が朝廷から献上される神事が応仁の乱で途絶えるまで96回も行われた記録があり、重要な神社だったことが窺える。戦国時代の混乱で一度は所在不明となるも、その後明治期に上社・中社・下社の現在の形となる。 奈良県吉野郡東吉野村小968 TEL 0746 42 0032(中社)。
【池】穂高神社 奥宮(長野|上高地) 海陸交通守護の神である穗髙見命を御祭神に、日本アルプス総鎮守として崇められる。安曇野市にある本宮、上高地にある奥宮、北アルプスの主峰奥穂高岳の頂上にある嶺宮からなる。写真は明神一之池(明神池の拝観料は300円。6時〜日没)。奥宮は毎年4月27日〜11月15日まで参拝可能。 長野県松本市安曇上高地 TEL 0263 95 2430。
【海】志賀海神社(福岡|福岡)
・玄海灘に臨む要所、志賀島に鎮座する海神の総本社。

海と密接な関係を持つ神社は多く、海上に浮かぶ嚴島神社や、沖ノ島を持つ宗像大社など、その形もさまざまだ。玄界灘に挑む海上交通の要所とされてきた福岡県志賀島にある志賀海神社は、古くより「海神の総本社」といわれ、海上交通の安全や海産物の恵みをもたらすとして崇められてきた。右写真は遥拝所で、鳥居の奥には一面の玄界灘が広がる。

【川】丹生川上神社(奈良|吉野)
・高見川の清流とともに佇む、3つの社からなる神社。

川と関係の深い神社もある。奈良の丹生川上神社は上社・中社・下社に分かれているが、いずれも水を司る神である水神をお祀りしている。中でも一番山奥に位置する中社の目の前には美しく透き通った高見川が流れており、徒歩5分ほどの距離には紺碧の深い淵をなす夢渕と呼ばれる場所がある。その近くには龍神を祀った東の滝(写真)も流れている。

【池】穂高神社 奥宮(長野|上高地)
・透明感あふれる水面に澄んだ空が映り、静寂が漂う。

水面に万物を映す池も信仰の対象だった。北アルプス明神岳の麓に祀られる穂高神社の奥宮はその代表格。境内にある明神池は一之池と二之池からなる。梓川の古い流路に明神岳からの湧水がたまってできた池で、山に天降った神の恵みの清水と伝えられる。鏡池とも称され、常に伏流水が湧き出るため冬でも全面凍結することがない。