FOOD
ミシュラン1ツ星のタイ料理店がNYから上陸|寺尾妙子のNEWSなレストラン
December 10, 2017 | Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
タイ発、NY店でミシュラン1ツ星を獲ったタイ料理〈ソムタムダー〉はソムタム以外の一品料理も盛りだくさん!
海外発のタイ料理店が東京にやってきた。1号店はバンコク。NYに出した2号店が2016年にミシュラン1ツ星を獲得した〈ソムタムダー〉だ。ディープなエスニックというより、カジュアルでモダンな雰囲気。店名は、タイ東北部、イサーン地方の代表的な郷土料理である青パパイヤのサラダ、ソムタムから付けられだ。ちなみに「ダー」はイサーン地方の方言で「おいしいね」「楽しいね」などの「ね」にあたる語尾。これまでひとくくりに「タイ料理」と言われがちだった東京に、イサーンという地方色を強く打ち出す店ができたのだ。
そんなソムタム。イサーン地方には何十種類もバリエーションがあるという。その中からイサーン出身、〈ソムタムダー〉グループのエグゼクティブシェフ、ゴーンタナット・トーンナムが日本用に選んだのは厳選の8種類。揚げたナマズ入りにソーセージ入り、焼き魚入り、豚トロのグリル入り……。そのアレンジも新鮮だが、タイ料理ならではの辛・酸・塩・甘が入り混じったテイストのなかで青パパイヤのみずみずしい食感が心地いい。
そんなソムタム。イサーン地方には何十種類もバリエーションがあるという。その中からイサーン出身、〈ソムタムダー〉グループのエグゼクティブシェフ、ゴーンタナット・トーンナムが日本用に選んだのは厳選の8種類。揚げたナマズ入りにソーセージ入り、焼き魚入り、豚トロのグリル入り……。そのアレンジも新鮮だが、タイ料理ならではの辛・酸・塩・甘が入り混じったテイストのなかで青パパイヤのみずみずしい食感が心地いい。
イサーン料理の特徴はプリッキーヌというタイの激辛唐辛子を使った辛味と、レモングラスやバイマックルー(コブミカンの葉)などのハーブをミックスした独特の味付け。魚の発酵調味料もよく添えられる。
NY店でも人気のシグネチャーディッシュ〈サポークガイ トートダー〉もピリ辛だ。レッドカレーで下味をつけたフライドチキンだが、衣はサクサク、中はしっとり。上にかけたフライドガーリックが香ばしい。
NY店でも人気のシグネチャーディッシュ〈サポークガイ トートダー〉もピリ辛だ。レッドカレーで下味をつけたフライドチキンだが、衣はサクサク、中はしっとり。上にかけたフライドガーリックが香ばしい。
具だくさんのスープもこの店らしいメニューだ。鶏肉を使った〈ゲーン オムガイ〉はナス、キャベツと野菜もたっぷり。唐辛子とともにレモングラスやバイマックルーなどのハーブと煮込んだスープはかなり辛め、エスニック好きに愛される1品。
タイの屋台定番の味、豚の串焼き、ムーピンもここではひとひねり。ココナッツミルクでマリネし、甘辛ソースを絡めて焼き上げ、通常はもち米が添えられるところをビーフンに替えた〈ムーピン ガディソット〉は、盛り付けもセンスがいい。
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illustration Yoshifumi Takeda
寺尾妙子
てらお たえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。