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ART

黒と白が作り上げる革新的なアート。『ヴァロットン−黒と白』が 〈三菱一号館美術館〉で開催。

| Art, Design | casabrutus.com | text_Midori Yamagata   editor_Keiko Kusano

ナビ派の画家、フェリックス・ヴァロットンの木版画をまとめて観ることのできる貴重な展覧会が、10月末から〈三菱一号館美術館〉で行われます。

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Photo Gallery

  • 《ユングフラウ》1892年　木版、紙　三菱一号館美術館　ヴァロットンの故郷スイスが誇る三大名山のひとつ。木版画家としての活動が本格化しはじめた頃の作品で、粗い線描が特徴的。
  • 《学生たちのデモ行進（息づくパリⅤ）》1893年　ジンコグラフ　三菱一号館美術館　1893年7月1日、警察と大学生が衝突した暴動の結果、学生1名が死亡。これに抗議するため2000人以上もの大学生がパリ立法院前までデモ行進を行った。非常に暴力的な状況だったがヴァロットンの木版画ではかなり牧歌的な雰囲気。下部にいる母親と一緒の幼児の表情はジュリアン・オピーの作品を彷彿させる。
  • 《フルート（楽器Ⅱ）》1896年　木版、紙　三菱一号館美術館　1914年ごろから室内画を描くことが増えたヴァロットン。黒と白の曖昧さのないトーンが逆に、密室の緊張感やミステリアスな雰囲気を醸し出す結果となった。
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