DESIGN
藤本壮介が手がけた“森”が表参道に出現!? 〈CARTIER TRINITY FOR CHITOSE ABE OF sacai〉ポップアップストア。
July 13, 2022 | Design, Architecture, Fashion | casabrutus.com | photo_Daici Ano @Cartier text_Housekeeper
〈カルティエ〉と〈sacai〉のデザイナー兼ファウンダー・阿部千登勢の出会いによって誕生した限定ジュエリーコレクションが誕生。その誕生を祝し、表参道交差点では2022年7月25日までポップアップストアが開催中だ。デザインを手がけたのは建築家・藤本壮介。約10年ぶりにタッグを組む藤本と阿部に、プロジェクトへの思いを聞いた。
東京・表参道の交差点に藤本壮介が手がけた “森”が現れた。〈カルティエ〉が〈sacai〉の阿部千登勢との対話によって再構築した限定ジュエリーコレクション 〈CARTIER TRINITY FOR CHITOSE ABE OF sacai〉 のポップアップアップストアだ。
阿部千登勢×藤本壮介がタッグを組むのは2011年にオープンした〈sacai〉初の単独直営店以来、約10年ぶり。今回、藤本がデザインしたのは内装と植栽部分で、コレクションのコンセプトである「安心と裏切りのバランス」が体現された。
阿部千登勢×藤本壮介がタッグを組むのは2011年にオープンした〈sacai〉初の単独直営店以来、約10年ぶり。今回、藤本がデザインしたのは内装と植栽部分で、コレクションのコンセプトである「安心と裏切りのバランス」が体現された。
今回のプロジェクトについて、藤本は「アドレナリンが出まくりました」と振り返る。
「お話をいただいたのが4月頭だったので、間に合うのだろうかと……。でも、阿部さんはパワーがある方なので何とかなるだろうと(笑)。10年ぶりにご一緒しましたが、久しぶりに会って話し始めた瞬間から、活発にディスカッションが始まりましたね。
今回の建物は元々あったもので、最初はインテリアを依頼されました。でもそれだけでは阿部さんの世界観は収まり切らないなと思って、この場所全体で何かできないかと考えたんです。表参道は本来は明治神宮の参道だった場所であり、そもそも明治神宮も人工で誕生した森。今も明治神宮からケヤキ並木が続いていますが、そこに繋がる形で森を作りました。人工の森でできた空間によって、阿部さんのビジョンである“相反する価値観”を表現できるのもおもしろいと考えました」
「お話をいただいたのが4月頭だったので、間に合うのだろうかと……。でも、阿部さんはパワーがある方なので何とかなるだろうと(笑)。10年ぶりにご一緒しましたが、久しぶりに会って話し始めた瞬間から、活発にディスカッションが始まりましたね。
今回の建物は元々あったもので、最初はインテリアを依頼されました。でもそれだけでは阿部さんの世界観は収まり切らないなと思って、この場所全体で何かできないかと考えたんです。表参道は本来は明治神宮の参道だった場所であり、そもそも明治神宮も人工で誕生した森。今も明治神宮からケヤキ並木が続いていますが、そこに繋がる形で森を作りました。人工の森でできた空間によって、阿部さんのビジョンである“相反する価値観”を表現できるのもおもしろいと考えました」
東京の最も忙しい交差点に現れる森、木々の中に輝く白、空白の中に現れる自然。自然と人工、内部と外部、都市と森などが両義的に溶け合い、コレクションの本質を全身で感じられる空間が生まれた。
Loading...