DESIGN
こどもも大人も楽しめるデザインのいい乗り物玩具。|手にとって遊ぶ編
『カーサ ブルータス』2022年3月号より
September 3, 2022 | Design | photo_Satoshi Nagare text_Keiko Kamijo styling_Yumi Nakata cooperation_Atelier Nikitiki
こどものことを考えて作られたプロダクトや空間を多数紹介し、大人も楽しめるそのデザインの魅力に迫ったCasa BRUTUS2022年3月号「こどもとデザイン100」。その特集から、乗り物玩具を紹介します。パノラマのように美しい町を作り出す鉄道玩具から、木目の美しい飛行機まで、手に持って楽しめる6つのプロダクトをセレクトしました。
汽車シリーズ|スウェーデンの家族が守る70年続く汽車セット。
白木のレールの上を赤、青、黄、緑の鮮やかな色の列車が駆け抜ける。それぞれのパーツはシンプルなデザインだが、細かい配慮がなされている。
1952年に生産が始まり現在でも変わらず愛されている〈ミッキィ〉の汽車セットは、スウェーデン南部に位置するゲムラという小さな村から始まった。創業者のゲオルク・アロンソンの父は地元で最初にできた玩具会社の経営に携わっていた。そのプレイフルな精神を受け継いだゲオルクは、あるアーティストとの出会いから木製玩具づくりを始める。最初は自宅を使い、家族総動員で作業をしていたという。
現在もこの汽車セットの一部はゲムラにある自社工場で生産されている。環境負荷に配慮した製品づくりや障害者の雇用にも積極的に取り組む。経営は4代目のヨナスが行っているが「遊びの楽しさ、発見する喜び、そして思いやりの文化を体験できる」玩具と遊びを提供するという創業者の理念は、脈々と受け継がれている。
直線や曲線レールの他、吊り橋や鉄橋、踏み切りや列車、客車等の様々なパーツはすべて素朴なデザインで、長年変わらずにこどもを楽しませ続けている。木製レールの端には着脱可能なプラスチック製のジョイントがついており、多彩な組み合わせができるのが他の汽車セットにはない特徴だ。木製レールの溝の精度も非常に高く、列車がスムーズに駆け抜ける様を見ても美しい。
1952年に生産が始まり現在でも変わらず愛されている〈ミッキィ〉の汽車セットは、スウェーデン南部に位置するゲムラという小さな村から始まった。創業者のゲオルク・アロンソンの父は地元で最初にできた玩具会社の経営に携わっていた。そのプレイフルな精神を受け継いだゲオルクは、あるアーティストとの出会いから木製玩具づくりを始める。最初は自宅を使い、家族総動員で作業をしていたという。
現在もこの汽車セットの一部はゲムラにある自社工場で生産されている。環境負荷に配慮した製品づくりや障害者の雇用にも積極的に取り組む。経営は4代目のヨナスが行っているが「遊びの楽しさ、発見する喜び、そして思いやりの文化を体験できる」玩具と遊びを提供するという創業者の理念は、脈々と受け継がれている。
直線や曲線レールの他、吊り橋や鉄橋、踏み切りや列車、客車等の様々なパーツはすべて素朴なデザインで、長年変わらずにこどもを楽しませ続けている。木製レールの端には着脱可能なプラスチック製のジョイントがついており、多彩な組み合わせができるのが他の汽車セットにはない特徴だ。木製レールの溝の精度も非常に高く、列車がスムーズに駆け抜ける様を見ても美しい。
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