DESIGN
土田貴宏の東京デザインジャーナル|バウハウスの思想を受け継ぐ〈テクタ〉の家具
December 29, 2015 | Design, Architecture, Art | casabrutus.com | text_Takahiro Tsuchida editor_Keiko Kusano
バウハウスの思想を忠実に受け継ぐ〈テクタ〉。ジャン・プルーヴェはじめ歴史的なデザイナーとの交流や、バウハウスへの強い思いを、その経営者に聞いた。
2016年にはヴィトラ・デザイン・ミュージアムで回顧展が行われるなど、あらためて再評価の機運が高まるバウハウス。1919年、ドイツのワイマールで設立されたこの学校では、先見的なデザインが数多く生まれた。〈テクタ〉は、そんなバウハウスの精神を現在に継承する家具ブランドだ。
〈テクタ〉を率いるアクセル・ブロッホイザーは旧東ドイツ出身で1943年生まれ。独学で家具作りを習得し、26歳の時にバウハウスのデザインに出会って強く惹かれた彼は、父親と西ドイツに亡命して1972年に〈テクタ〉の経営を引き継ぐ。やがてバウハウス設立者のワルター・グロピウスの家族や、同校出身のマルセル・ブロイヤーらと交流をもち、彼らの家具を製造しはじめる。ブロッホイザーは“バウハウスの最後の目撃者”なのだ。
〈テクタ〉を率いるアクセル・ブロッホイザーは旧東ドイツ出身で1943年生まれ。独学で家具作りを習得し、26歳の時にバウハウスのデザインに出会って強く惹かれた彼は、父親と西ドイツに亡命して1972年に〈テクタ〉の経営を引き継ぐ。やがてバウハウス設立者のワルター・グロピウスの家族や、同校出身のマルセル・ブロイヤーらと交流をもち、彼らの家具を製造しはじめる。ブロッホイザーは“バウハウスの最後の目撃者”なのだ。
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illustration Yoshifumi Takeda
土田貴宏
つちだ たかひろ デザインジャーナリスト、ライター。家具やインテリアを中心に、デザインについて雑誌などに執筆中。学校で教えたり、展示のディレクションをすることも。
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