FOOD
行列必至のわらびもちとかき氷を〈甘味処 甘寛〉で|寺尾妙子のNEWSなレストラン
April 2, 2019 | Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
絶品の甘味を揃えた〈甘味処 甘寛〉が下北沢にオープン! 手作り&できたての甘味は京都の名店のDNAを受け継いでいる。
2019年2月、下北沢に誕生した〈甘味処 甘寛(あまひろ)〉は甘味界きっての名店〈ぎおん徳屋〉のDNAを受け継ぐ店。スイーツ好きなら、ぜひともチェックしたい1軒だが、できるだけ早く行った方がいい。そう遠くないうちに行列ができるはずだから。
店主、青山真浩は〈ぎおん徳屋〉の祇園本店で技術を身につけ、原宿店で2009年のオープン時から2017年の閉店まで店長を務めた。
「自分がこれまでやってきた通り、上質な素材にこだわって手作りしたものを、できたてで出しています」(青山)
「あんみつ」のようなスタンダードな甘味でも、初めて出会うような衝撃がある。とよみ大納言を使った香り豊かでコクのあるあん、はったい粉(大麦を炒った粉)入りでもっちりと弾力のある白玉など、一品を構成するパーツそれぞれが力強い個性を放っているのだ。パーツ単体でも、全部一緒でもおいしいのがすごいところだ。
店主、青山真浩は〈ぎおん徳屋〉の祇園本店で技術を身につけ、原宿店で2009年のオープン時から2017年の閉店まで店長を務めた。
「自分がこれまでやってきた通り、上質な素材にこだわって手作りしたものを、できたてで出しています」(青山)
「あんみつ」のようなスタンダードな甘味でも、初めて出会うような衝撃がある。とよみ大納言を使った香り豊かでコクのあるあん、はったい粉(大麦を炒った粉)入りでもっちりと弾力のある白玉など、一品を構成するパーツそれぞれが力強い個性を放っているのだ。パーツ単体でも、全部一緒でもおいしいのがすごいところだ。
看板メニューは「生わらびもち」。国産本わらび粉100%使用をしていて、ツヤツヤ、練りたて、とろ〜んとやわらかな食感はほぼ飲み物! ギリギリいっぱいの水分量で練った職人技に圧倒される。
「生わらびもち」と並ぶ、人気の「甘寛セット」は、おもちを数種のテイストで味わえるお得なセットだ。小さくカットされたおもち6切れを、テーブルにセットされたミニコンロで焼いて、海苔で巻いたり、きな粉につけたり、ぜんざい又はお汁粉に入れて楽しむ。
実はビールも置いてあるので、磯辺焼きをつまみに一杯やるという手も。また、2人で来て、これと「生わらびもち」をシェアするのもおすすめだ。
実はビールも置いてあるので、磯辺焼きをつまみに一杯やるという手も。また、2人で来て、これと「生わらびもち」をシェアするのもおすすめだ。
通年メニューのかき氷は8種。これに春先なら桜やイチゴなど、季節のフレーバーが加わる。かなりのボリュームだが、フワッフワの氷が軽やかで、シロップのほどよい甘みのバランスが際立つ。
大正ロマン風の内装も青山が手がけたという。
「当時のお嬢さんが学校帰りに立ち寄るお店をイメージしました」
ノスタルジックで新しい。甘味の聖地がまたひとつ、誕生した。
「当時のお嬢さんが学校帰りに立ち寄るお店をイメージしました」
ノスタルジックで新しい。甘味の聖地がまたひとつ、誕生した。
〈甘味処 甘寛(あまひろ)〉
東京都世田谷区北沢2-9-24 博雅ビル2F TEL 03 6804 9287。12時〜20時30分LO。月曜休(祝日の場合は営業、翌火曜休)。甘味800円〜、かき氷900円〜。抹茶500円、ビール中瓶700円(すべて税込)。

寺尾妙子
てらお たえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。