野村友里 春夏秋冬 おいしい手帖|春のお弁当 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

野村友里 春夏秋冬 おいしい手帖|春のお弁当

本誌連載、人気フードディレクター・野村友里さんの『春夏秋冬 おいしい手帖』と連動した動画です。旬の食材を使った母親から受け継いだ和食のレシピをアーカイブしていきます。

寒く厳しい冬を越えて訪れた春には、土の中から芽吹く食材も真っ盛り。中でも、ふきのとうは春の山菜の中で特に苦味の強い食材かもしれません。ふきのとうを私が最初に口にしたのは、祖母の味と伝えられたふきのとう味噌でした。この苦味 を不思議に美味しいと感じたときが、小さな自分が大人の仲間入りをした! と思えた瞬間でもありました。 今回は、春を感じられるお弁当を作りました。桜の塩漬けと一緒に炊いたご飯を桜の葉でつつむ俵型のおにぎりに、魚に春と書く春のお魚、鰆の西京焼き、菜の花の辛子和えに、たけのこやふきの煮物、ウドとふきのとう玉味噌、そして山菜の天ぷら などなど。蓋を開ければ春が見えてくるお弁当です。

今月のポイント
山菜の風味とともに色合い、姿も楽しめるように、衣は薄くつけます。

山菜のてんぷら(作りやすい分量)

山菜(ふきのとう、たらの芽、こごみなど)…適宜

【衣】
卵白…1個分
薄力粉…大さじ1
冷水…大さじ1
塩…ひとつまみ
揚げ油…適宜

作り方

1. 山菜は、軸のかたい部分やはかまを取り除く。

2. 衣を作る。ボウルに卵白を入れて泡立て、塩を加えてさらにしっかりと泡立てる。薄力粉を加えて、泡立て器で粉っぽさがなくなるまで混ぜ、冷水を加えてゆるめる。

3. 1の山菜を衣にくぐらせ、170℃の油で色づかないようにさっと揚げる。

【桜ご飯 俵型むすび】(作りやすい分量)
もち米、米各1カップは、洗って30分ほどざるに上げる。土鍋にもち米、米、流水で塩をさっと洗い流した桜の花の塩漬け適宜、水2カップ、酒大さじ1を合わせて普通に炊く。炊き上がったら、俵型にむすび、桜の葉(桜餅用、市販)適宜で巻く。

【うどとふきのとうの玉味噌和え】(作りやすい分量)
うど適宜は、短冊切りにして酢水に放ち、酢、塩各少々を加えた湯で透き通るまでさっとゆでる。小鍋に白味噌100g、卵黄1個分、酒大さじ2、砂糖小さじ1/2を入れ、よく混ぜ合わせてから弱火にかける。木べらで鍋底から混ぜながらゆっくりと火を通し、沸いて、鍋底にうっすらと線が描けるまで練る。粗熱がとれたら、さっと素揚げして刻んだふきのとう適宜を加えて和える。水気を切ったうどに、ふきのとうの玉味噌和えをのせる。

今月の甘味・白汁粉
白味噌仕立ての、ほんのりと塩味が効いたお汁粉です。とろりとした舌触りで、体がほっこり温まります。

野村友里

フードディレクター。フードクリエイティブチーム「eatrip」を主宰。長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。公式サイト

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