野村友里 春夏秋冬 おいしい手帖|春のお弁当

本誌連載、人気フードディレクター・野村友里さんの『春夏秋冬 おいしい手帖』と連動した動画です。旬の食材を使った母親から受け継いだ和食のレシピをアーカイブしていきます。

寒く厳しい冬を越えて訪れた春には、土の中から芽吹く食材も真っ盛り。中でも、ふきのとうは春の山菜の中で特に苦味の強い食材かもしれません。

ふきのとうを私が最初に口にしたのは、祖母の味と伝えられたふきのとう味噌でした。この苦味 を不思議に美味しいと感じたときが、小さな自分が大人の仲間入りをした! と思えた瞬間でもありました。

今回は、春を感じられるお弁当を作りました。桜の塩漬けと一緒に炊いたご飯を桜の葉でつつむ俵型のおにぎりに、魚に春と書く春のお魚、鰆の西京焼き、菜の花の辛子和えに、たけのこやふきの煮物、ウドとふきのとう玉味噌、そして山菜の天ぷら などなど。蓋を開ければ春が見えてくるお弁当です。

今月のポイント:山菜の風味とともに色合い、姿も楽しめるように、衣は薄くつけます。

【山菜のてんぷら】(作りやすい分量)
山菜(ふきのとう、たらの芽、こごみなど)…適宜

【衣】
卵白…1個分
薄力粉…大さじ1
冷水…大さじ1
塩…ひとつまみ
揚げ油…適宜

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詳しい作り方