FOOD
熱海 No.1 フレンチ〈ル・プルースト ミウラ〉|寺尾妙子のNEWSなレストラン
October 23, 2020 | Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
レストラン不毛の地、静岡・熱海にクリエイティブなフレンチ〈ル・プルースト ミウラ〉がオープンした。
一軒家の隠れ家フレンチ〈Le Proust Miura(ル・プルースト ミウラ)〉は、間違いなく熱海No.1のフレンチレストランだ。相模湾で獲れる新鮮な海の幸や三島の有機野菜などがオーナーシェフ、三浦賢也によって洗練された一品に仕上げられる。
前菜から素材のよさ、それを引き出す絶妙なテクニックに唸らされる。軽く燻製をかけた静岡・富士市産のクヌギマスのしっとりした質感と清らかなテイストもさることながら、イクラのようなマスの卵の自然な甘み、そして弾力に圧倒される。
「卵は新鮮だから、落ちるとバウンドするくらい元気がいいんですよ。これは醤油漬けにしました。フランス料理では醤油を使わない方針のシェフもたくさんいますが、僕はそこにはこだわっていません。イクラと一緒で、マスの卵だって醤油漬けが一番うまいと信じていますから」(三浦)。
確かに、そこに鶏コンソメのジュレを組み合わせれば、完全にフレンチ。そのバランスが絶妙なのだ。
前菜から素材のよさ、それを引き出す絶妙なテクニックに唸らされる。軽く燻製をかけた静岡・富士市産のクヌギマスのしっとりした質感と清らかなテイストもさることながら、イクラのようなマスの卵の自然な甘み、そして弾力に圧倒される。
「卵は新鮮だから、落ちるとバウンドするくらい元気がいいんですよ。これは醤油漬けにしました。フランス料理では醤油を使わない方針のシェフもたくさんいますが、僕はそこにはこだわっていません。イクラと一緒で、マスの卵だって醤油漬けが一番うまいと信じていますから」(三浦)。
確かに、そこに鶏コンソメのジュレを組み合わせれば、完全にフレンチ。そのバランスが絶妙なのだ。
料理はコースのみ。昼は4,500円〜、夜は12,000円〜で白トリュフなどを贅沢に使った20,000円のおまかせコースの用意もある。
伊東港で獲れたモダイ、駿河湾名物のシラスなどの魚介類に天城シャモや土地の猟師が仕留めた鹿などのジビエ、三島や富士宮の有機や自然志向の農場から届く野菜など、地元の食材のみならず、日本各地の上質な素材が豊かに盛り込んだコースは見た目も鮮やか。
「北海道の赤貝や千葉の自然派ファーム〈キレド〉の野菜など、よその産地のものも組み合わせることで、地元のお客さまにも楽しんでいただきたいんです」(三浦)。
伊東港で獲れたモダイ、駿河湾名物のシラスなどの魚介類に天城シャモや土地の猟師が仕留めた鹿などのジビエ、三島や富士宮の有機や自然志向の農場から届く野菜など、地元の食材のみならず、日本各地の上質な素材が豊かに盛り込んだコースは見た目も鮮やか。
「北海道の赤貝や千葉の自然派ファーム〈キレド〉の野菜など、よその産地のものも組み合わせることで、地元のお客さまにも楽しんでいただきたいんです」(三浦)。
「ある香り」に出会った瞬間、懐かしい情景を思い出すことをフランスの作家、マルセル・プルーストの作品「失われた時を求めて」にちなみ「プルースト現象」と呼ぶという。三浦が「それが一番うまいから」と、日本の食材や調味料を使ったコース料理には、日本人にとって、まさにプルースト現象が起こるスイッチがさまざまな形で埋め込まれている。
そんな“香り”に惹かれ、近い将来には、地元、遠方問わずゲストが殺到するはず。窓の外は青い海。毎月、移り変わる熱海の景色と食材の旬を味わいに来たい。
そんな“香り”に惹かれ、近い将来には、地元、遠方問わずゲストが殺到するはず。窓の外は青い海。毎月、移り変わる熱海の景色と食材の旬を味わいに来たい。
〈Le Proust Miura(ル・プルースト ミウラ)〉
静岡県熱海市西熱海町1-19-43 TEL 0557 52 4029。11時30分〜13時30分LO、18時〜19時30分LO。水曜休。料理はコースのみ。ランチ4,500円、6,800円、10,000円。ディナー12,000円、20,000円。ワインはグラス1,000円〜、ボトル6,000円〜。ワインペアリングはランチ4,000円〜(3グラス〜)、ディナー8,500円(以上、税別)。
illustration Yoshifumi Takeda
寺尾妙子
てらお たえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。