小寺慶子のレストラン予報|代々木上原〈喜わ〉 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

小寺慶子のレストラン予報|代々木上原〈喜わ〉

『カーサ ブルータス』2020年6月号より

軽やかな天ぷらに昇天気分を味わえるでしょう。

海老、雲丹の大葉巻き。定番と変わり種を組み込んだコースには締めのご飯を含め10種前後が登場。
天丼、海老のライスペーパー巻き(写真の料理は12,000円のコースの一例)。
天ぷらの語源には諸説あるが、ポルトガル人宣教師によって日本に伝えられたのは有名な話。それを世界に誇る「和食」として見事に昇華したのは、職人たちの繊細な仕事と技術の賜物にほかならない。

代々木上原にオープンした〈喜わ〉は店主の友利真一さんの研ぎ澄まされた技を堪能できる天ぷら店。都内の有名店で13年間働き、そこで培った技が発揮された天ぷらは、羽衣のようにふわりと軽い食感が持ち味だ。卵水の卵を極限まで少なくし、非加熱の太白油を多めにブレンドした揚げ油を使用することで、食材の風味を最大限に引き出している。通常よりも若干高めの温度で揚げると油切れがよくなるため、敷き紙を見ても油にじみがなく、口当たりはどこまでも軽やかだ。鰹の一番出汁を使った天つゆや沖縄の屋我地の塩もその風味を引き立てる。

海老はすこやかに甘く、穴子はしなやかな野性味がある。合間に変わり種をはさんだコースは12,000円からと良心的。無駄のない端正な味わいに日本の職人技をしっかりと感じることができる。
3月6日にオープン。都内の天ぷら店で腕を磨いた店主の技を堪能したい。日本酒(1合1,500円〜)のほかグラスワイン(1,200円)を用意。ランチ時のみ天ぷら定食(5,000円)の提供も。
 
[予算]1人15,000円〜
ランチもディナーと同じコースメニューを提供。魚の品数が増える15,000円のコースも。

[予約]事前に予約を
ランチ、ディナーともに事前に予約を。カウンター主体だが4人以上の場合はテーブル席もおすすめ。

[ドレスコード]上質カジュアル
和食店ならではの凛とした雰囲気だが、気取りは皆無。リラックス感のあるこなれカジュアルで。

〈喜わ〉

東京都渋谷区上原1-17-14 上原ハウス1F TEL 03 5738 7550。12時〜14時、18時〜22時。水曜休。

小寺慶子

こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライターとして雑誌やWebに執筆。ダイエット再開を試みるもテイクアウトの誘惑に負け気味。イチオシは〈肉匠 堀越〉のばらちらし。

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