世界で人気の日本酒蔵元がブルゴーニュワインを造ったら? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

世界で人気の日本酒蔵元がブルゴーニュワインを造ったら?

〈醸し人九平次〉で知られる萬乗醸造がフランス、ブルゴーニュに所有する〈ドメーヌ・クヘイジ〉のワインをリリース。ドメーヌ初のブルゴーニュワイン4種と自社米から手掛ける日本酒とのシリーズ「テロワール・クヘイジ」を発表、予約がスタートした。

〈醸し人九平次〉といえば1997年の発売以降、パリのミシュラン3つ星レストランやパラスホテルなどで提供され、国内外の日本酒人気をリードする銘柄。

日本酒の欧米進出を実現し、〈醸し人九平次〉を手掛けた萬乗醸造の15代目久野九平治がさらなる日本酒の進化を求めた先はワインだった。
〈ドメーヌ・クヘイジ〉のあるブルゴーニュ、モレ・サン・ドニは名産地ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュージニーに挟まれた小さなエリア。
モレ・サン・ドニ地区には5つものグランクリュ(特級畑)がある。
〈ドメーヌ・クヘイジ〉のサイン。
米とブドウ、素材は異なるものの、日本酒とワインは同じ醸造酒である。

「ブドウの状態によって毎年異なる仕上がりを見せるワイン。ワイン造りで最も大切にされているテロワール=土地や土壌との関わりを日本酒でも意識しなければ、本当の酒造りと言えないのではないか。テロワールを伝えずして、真の味わいを届けることは不可能ではないか」(久野九平治談)

テロワールとは風土であり、その土地の環境そのもの。テロワールが農作物やワインの味を左右する。

萬乗醸造は2013年にフランスでのワイン造りを開始。既存のワイナリーを買収するのではなく、一から設計、経験し、7年の時を経て、ついに〈ドメーヌ・クヘイジ〉初のブルゴーニュワイン4種類のリリースとなった。
「コトー・ブルギニョン2017」イチゴやラズベリーなど、赤系果実の香りと果実味を持ち、程よいタンニンの渋みと酸味でバランスの取れた味わい。
「アリゴテ2017」自社畑のブドウの成熟を十分に待って収穫。レモンやグレープフルーツのような果実味に、酸味が広がる爽やかな味わい。
「ブルゴーニュ・ルージュ2017」ピノ・ノワールは赤くあるべきという指針からのネーミング。自社畑のピノ・ノワールを原料に、熟したベリー系の果実味に蜜を思わせる凝縮感、酸ときめ細やかなタンニンが繊細でエレガント。
「ジュヴレ・シャンベルタン2017」ジュヴレ・シャンベルタン村のブドウを仕入れ、醸造、熟成、瓶詰めしたもの。レッドチェリーやラズベリーなどの果実味が際立つ1本。
また日本酒も同様に、兵庫県黒田庄で酒米の自家栽培を行い、この春には自社水田のそばに蔵を完成させ、醸農一体のスタイルでの新たな日本酒づくりがスタートしたという。
「㊈久野九平治本店黒田庄町田高2018」酒米、山田錦の育成条件が揃う黒田庄で栽培した2018年ヴィンテージ。豊かな香りと複雑な味わいは時間とともに、著しく変化していく。
テロワールから醸す。同じテーマから生まれた日本酒、白ワイン、赤ワインを手掛ける蔵は世界唯一だ。それぞれの風土を存分に味わいたい。

「テロワール・クヘイジ」は、2020年5月24日より順次発売。第1弾はワイン1種と日本酒1種のセットで以後、組み合わせを変えて順次発売予定。
「テロワール・クヘイジ」の第1弾は「コトー・ブルギニョン2017」と「㊈ 久野九平治黒田庄町田高2018」各1本(ともに750ml)10,000円。予約は公式サイトから。

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