FOOD
1品200円〜の正統派広東料理〈Chinese Restaurant 漢〉|寺尾妙子のNEWSなレストラン
January 1, 2020 | Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
〈マンダリン オリエンタル 東京〉の中華で焼物担当だったシェフが独立。〈Chinese Restaurant 漢(チャイニーズ レストラン カン)〉は1,000円以下のアラカルトが豊富なニュータイプの街中華だ。
前菜1品200円〜と格安。だが、オーナーシェフ、藤井寛は〈マンダリン オリエンタル 東京〉の中華〈センス〉の出身。慶應義塾大学を卒業、SEを経て、料理人となった異色の経歴を持つ。
2019年9月に三田、慶應義塾大学近くに〈Chinese Restaurant 漢(チャイニーズ レストラン カン)〉をオープンさせた。本格的な広東料理でありながら、目指すのは子どもの頃から憧れていた‘街中華のおやじ’だ。
2019年9月に三田、慶應義塾大学近くに〈Chinese Restaurant 漢(チャイニーズ レストラン カン)〉をオープンさせた。本格的な広東料理でありながら、目指すのは子どもの頃から憧れていた‘街中華のおやじ’だ。
「安すぎるんじゃないか、と言われますが、これだけ食べて、この値段でいいの? というお得感を目指しているんです。手間と時間をかけて、ちゃんとした素材と技術でつくった料理をたくさんの人に食べてもらいたい」と藤井は言う。
そんな思いから生まれる料理は、どれも絶品。最上級の品質を誇るAAA(トリプルエー)の大連クラゲを使用したプルプル、コリコリの食感が独特な「極太クラゲ 冷菜」や、珍しい中国野菜に自家製の醤(ジャン)を添えるなど、それぞれ異なる調理法で仕上げた「中国野菜 季節野菜 盛合わせ」など、街中華のレベルを超えた一品が登場する。さらに300度の石窯オーブンで焼き上げた叉焼に皮がパリパリの北京ダックなど、〈センス〉時代、焼物担当だった藤井の広東式焼物も必食だ。
そんな思いから生まれる料理は、どれも絶品。最上級の品質を誇るAAA(トリプルエー)の大連クラゲを使用したプルプル、コリコリの食感が独特な「極太クラゲ 冷菜」や、珍しい中国野菜に自家製の醤(ジャン)を添えるなど、それぞれ異なる調理法で仕上げた「中国野菜 季節野菜 盛合わせ」など、街中華のレベルを超えた一品が登場する。さらに300度の石窯オーブンで焼き上げた叉焼に皮がパリパリの北京ダックなど、〈センス〉時代、焼物担当だった藤井の広東式焼物も必食だ。
そして、炒めもの。藤井が鍋を振ると、ゴォオオゴォオオという地鳴りのような音が聞こえてくる。発信元は「ドラゴン」と呼ばれる中華レンジで、価格はちょっとした車1台分。通常、街中華では見かけない高級調理器である。
「炒めものは、秒単位の火入れ時間で仕上げが左右されるので、ドラゴンは絶対に入れたかったんです」(藤井)。
超パワフルな火力で炒めた青菜はみずみずしくシャキシャキ、炒飯は油を感じさせないほどパラパラだ。
「炒めものは、秒単位の火入れ時間で仕上げが左右されるので、ドラゴンは絶対に入れたかったんです」(藤井)。
超パワフルな火力で炒めた青菜はみずみずしくシャキシャキ、炒飯は油を感じさせないほどパラパラだ。
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illustration Yoshifumi Takeda
寺尾妙子
てらお たえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。