ボッテガ・ヴェネタのトーマス・マイヤーが《2016年ウォッチ・アワード》受賞! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

ボッテガ・ヴェネタのトーマス・マイヤーが《2016年ウォッチ・アワード》受賞!

『カーサ ブルータス』とともに日本の貴重なモダニズム建築を訪ねてきたボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクター、トーマス・マイヤーがワールド・モニュメント財団の《2016年ウォッチ・アワード》を受賞した。

ワールド・モニュメント財団とは、文化遺産としての価値を持つ場所の破壊が加速度的に進んでいることへの理解を深めることを目的とした非営利団体で、1965年にニューヨークで設立された。トーマスによる一連の日本のモダニズム建築保存活動の功績が認められ、この度の受賞となった。
2014年末、〈ホテルオークラ東京〉本館建て替えのニュースを受け、急遽来日を決めたトーマス。オークラと同時期に建てられた村野藤吾の〈日生劇場〉や丹下健三の〈国立代々木競技場〉などを訪ねるとともに、香川にも足を伸ばして丹下の代表作である〈香川県庁舎・東館〉、そして現在も建て替えの危機にある〈香川県立体育館〉を訪れた。

その様子は、『カーサ ブルータス』でリポートされるとともに(2015年1月号「トーマス・マイヤーが緊急来日!ニッポンのモダニズム建築を救え。」)、トーマスも自身がクリエイティブ・ディレクターを務めるボッテガ・ヴェネタで特設サイトを立ち上げ、日本のモダニズム建築の価値を世界に周知することに勤めた。
この旅がトーマスの建築愛に、さらに火をつけたのか、彼の活動はこれだけでは終わらなかった。今年、再来日したトーマスは、世界文化遺産登録を待つル・コルビジュエの〈国立西洋美術館〉を訪れ(訪問の翌月登録された)、さらに前川國男、坂倉準三らコルビジュエの日本人の弟子たちの建築を訪ねた(カーサ ブルータス特別編集『最新 ル・コルビジュエの教科書』「トーマス・マイヤーがたどるル・コルビジュエが日本に残した足跡」)。

建築家の父を持ち、学生時代は建築を学んだというバックグラウンドを持つトーマス。知識はもちろんのこと、建築への審美眼、そして熱意はプロも一目置くほどだ。
受賞会場でのトーマス・マイヤーと建築家・森俊子。
受賞に対しトーマスは次のようなコメントを発表している。

「この賞を受賞できて大変光栄に思います。自分たちの歩んできた道を守ろうというボッテガ・ヴェネタの真摯な取り組みの重要性を改めて認めていただいたことになるからです。私たちの伝統、そして価値観を守ることは、ボッテガ・ヴェネタの方向付ける原則の一つとなっています」

トーマスと『カーサ ブルータス』の日本のモダニズム建築をめぐる旅はこれからも続く。

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