〈メゾン マルジェラ〉の日本初となる新コンセプトの旗艦店が誕生しました。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

〈メゾン マルジェラ〉の日本初となる新コンセプトの旗艦店が誕生しました。

『カーサブルータス』 2021年1月号より

〈メゾン マルジェラ〉の新コンセプトに基づいた旗艦店が、〈心斎橋PARCO〉の1階にオープン。様々な白を基調とした空間は、ジョン・ガリアーノが提起するメゾンのコードを建築で表現しています。

手前の壁は生地の型枠で成型した石膏壁。壁の表面には生地のテクスチャーが残る。ドレス469,000円、頭に巻いたスカーフ(参考色)123,000円、ソックス14,000円、サンダル109,000円(以上メゾン マルジェラ/メゾン マルジェラ トウキョウTEL03 5725 2414)。
ドレス469,000円。(メゾン マルジェラ/メゾン マルジェラ トウキョウTEL03 5725 2414)
ジョン・ガリアーノがクリエイティブ・ディレクターを務める〈メゾン マルジェラ〉の新しいストアコンセプトに基づく旗艦店が、大阪の〈心斎橋PARCO〉に誕生した。ロンドンのブルートン・ストリートに続く世界で2店舗目となるこの店は、「デコルティケ」「アノニミティ・オブ・ライニング」「メモリー・オブ…」「アンコンシャス・グラマー」「ドレッシング・イン・ヘイスト」といった、ガリアーノがメゾンのクリエイションの核として打ち出す視覚的言語(コード)を建築として表現しているという。設計を担当した建築家のアンヌ・ホルトロップに、〈メゾン マルジェラ〉の視覚的言語をいかに建築に落とし込んだのか、話を聞いた。
──〈メゾン マルジェラ〉の視覚的言語を建築で表現するというアイデアはどうやって生まれたのでしょうか?

 〈メゾン マルジェラ〉から連絡を受けたのは2018年のことでした。ジョン・ガリアーノは、メゾンの歴史と彼自身のアプローチをもとに〈メゾン マルジェラ〉の鍵となるコードを定義していました。コードには、ライニングの構造やディテールを露出して新たなデザインや機能に変換する「アノニミティ・オブ・ライニング」や、服を本質的な部分にまで削ぎ落としていくプロセスの「デコルティケ」があります。こうしたコードを、私たちはカットしたり成型したりという行為に関連させて、メゾンの新しい建築的言語としてデザインしました。

──店内に設置された石膏の壁が印象的でした。これはどのようなメゾンのコードを表現しているのでしょう?

 石膏壁は布地の型枠で成型しており、北イタリアの職人が手作業で行いました。布地の型枠を取り外すと、壁の表面には布地の折り目や質感が残ります。私たちは、かつてそこにあった布地の記憶(「メモリー・オブ…」)を見ることになるのです。また、石膏は本来壁の表面には現れず、壁紙などで覆われますが、この石膏壁をむき出しにすることにより、隠れた内側(「アノニミティ・オブ・ライニング」)を露出することにもなります。石膏という素材の色はナチュラルな白で、〈メゾン マルジェラ〉の歴史に深く根ざすものです。私は常に素材自体が持つ色に興味があり、今回のデザインでも、石膏のようなナチュラルホワイトの素材を見るところからスタートしました。

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