柳宗理のアジア巡回展、3会場目の台北は国立デザインセンターで開催。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

柳宗理のアジア巡回展、3会場目の台北は国立デザインセンターで開催。

日本を代表するインダストリアルデザイナー、柳宗理の生誕100周年を記念した、アジア3都市をめぐる回顧展が最終目的地の台北に到着した。

展示台にプロダクト、壁には写真やグラフィックを展示している。手前にある本は柳の著作『エッセイ』台湾語版。
会場は、台湾初のデザインミュージアム〈台湾設計館/Taiwan Design Museum〉。近年起こりつつある古きよき台湾を見直す動きから、70年以上前の古いタバコ工場をリノベーションし、展覧会や芸術活動を行う場所として生まれ変わらせた台北随一のデザインディストリクト〈松山文創園區〉内にある国立の美術館だ。
バタフライチェアなど代表作に加え、バルブハンドルや和紙のペンダント照明など今はなきデザインも。
今回の会場デザインを手がけたのは、柳も在籍した柳工業デザイン研究会。広い台の上に代表的なプロダクトを並べたが、白く軽快な紙の仕切りでそれぞれの背景を白くして、デザインを際立たせた。中には山梨県にあった北沢バルブ(現キッツ)のために手がけたバルブハンドルや和紙のペンダント照明など、ファン垂涎のレアなデザインも。ほか、グラフィックや公共デザインの写真、鋳型、職人たちの映像なども前の2会場同様に展示している。
映像を鑑賞するときも柳の椅子とテーブルで。オリンピックのトーチなど公共デザインは写真パネルで紹介する。
展示は6月30日からスタートしたが、関係者を招いたオープニングイベントは6月29日、柳の誕生日に開催された。この日は奇しくも国際デザイン界の代表的な団体の国際インダストリアルデザイン団体協議会「ISCID」が定める「ワールド・インダストリアル・デザイン・デー」。柳がインダストリアルデザイナーになることは、生まれたときから決まっていたのかもしれない。

平日、休日問わずたくさんの人が訪れるエリアにあってか、来場者数も巡回展を通して過去最高となっている。会期は9月6日まで。
ノスタルジックな建築と柳のデザインが絶妙にマッチしている。鋳型やプロトタイプでカトラリーやポットの制作工程を見せる。
【関連記事】
柳宗理アジア巡回展 公式ページ
シンガポールから始まった柳宗理のアジア巡回展。
柳宗理のアジア巡回展、2会場目の香港をリポート。
生誕100年! 今あらためて柳宗理がアジアで熱い。

〈台湾設計館/Taiwan Design Museum〉

〜9月6日。9時30分〜17時30分。月曜休。入館料80元。

No.133,Guangfu S.Rd.,Xinyi Dist.,Taipei,Taiwan
TEL 02 2745 8199 分機3829。公式サイト。展示会チケットとプロダクト、書籍(カーサ ブルータス特別編集ムック『新装版 柳 宗理』台湾語版も販売中!)は、山田遊率いるメソッドが主宰し〈松山文創園區〉内にあるデザインストア〈DESIGN PIN〉にて販売する。

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます