英国外では初の公開! ウィリアム・モリスの壁紙展が〈久留米市美術館〉で開催。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

英国外では初の公開! ウィリアム・モリスの壁紙展が〈久留米市美術館〉で開催。

イギリスの思想家、詩人であり工芸家で、近代デザイン史に大きな影響を与えたウィリアム・モリス。世界中から愛される彼の仕事の中でも、特に「壁紙」に着目した展示『ウィリアム・モリスと英国の壁紙展』が〈久留米市美術館〉で開催される。

ウィリアム・モリス《ピンパーネル(るりはこべ)》1876年(印刷) (c) Morris&Co.
幼い頃より中世の世界にあこがれ、自然豊かなロンドン郊外の大邸宅で過ごしたウィリアム・モリスのデザインは、草花や樹木といった自然をモチーフとしたファブリックや壁紙が特徴的だ。

産業革命により生活様式が変化した19世紀イギリスの中産階級の住宅では、それまでの壁画やタペストリーに代わり、手頃で自由にデザインを選べる壁紙で室内を装飾することが流行した。1870年代に花開いたモリスデザインの壁紙によって、彼の「生活の中に美を取り入れる」という考え方は、次第に人々の暮らしの中に浸透していった…。

壁紙の流行とその変遷。モリスの登場。そして、モリス様式のエッセンスがどのように次世代に継承されていったのかを、158年の歴史を誇る英国有数の壁紙会社、サンダーソン社のアーカイブに保管されている約130点の貴重な壁紙や版木により、英国外では初めて紹介する。

また、12月1日には、無料の美術講座「ウィリアム・モリスの壁紙の世界」も開催予定。150年以上経た今もなお色あせない彼の世界観をぜひこの目で。

展示の第一章ではモリス登場までの英国壁紙の変遷を、日本の「金唐革紙」からの影響なども交えて解説している。
1850年頃の《花とロココ調スクロール》 (c) Sanserson
A.W.N.ピュージン《ウェストミンスター宮殿の壁紙》1848年頃 (c) Sanserson
1850年頃の《花とロココ調スクロール》 (c) Sanserson
A.W.N.ピュージン《ウェストミンスター宮殿の壁紙》1848年頃 (c) Sanserson
第二章では、ウィリアム・モリスのシンプルな花や草のモチーフから、自然な動きと幾何学的な秩序ある法則性が絶妙なバランスを見せる後期の作例までを展示している。
ウィリアム・モリス《バチェラーズ・バトン(やぐるまぎく)》1892年 (c) Morris&Co.
第三章ではウィリアム・モリスのデザインに影響を受けたデザイナーたちを中心に、19世紀末から20世紀初めにかけての壁紙を紹介している。
写真はウォルター・クレイン《ライオンと鳩》1900年 (c) Sanserson
ドロシー・ヒルトン《オレンジとレモン》1902年頃 (c) Sanserson
写真はウォルター・クレイン《ライオンと鳩》1900年 (c) Sanserson
ドロシー・ヒルトン《オレンジとレモン》1902年頃 (c) Sanserson

『ウィリアム・モリスと英国の壁紙展』

〈久留米市美術館 〉
福岡県久留米市野中町1015 本館2階 TEL 0942 39 1131。10時~17時(入館は16時半まで)。月曜休(ただし12月24日は開館。11月18日は無料開館).