カーサ ブルータス創刊20周年記念イベント「夢のネコムーランド」
『カーサ ブルータス』2018年11月号より
October 12, 2018 | Design, Architecture, Art, Fashion | Super Housekeeper Cat Special | photo_Tetsuya Ito text_Masae Wako chadou supervisor_Shoichi Ishizawa editor_Akio Mitomi cooperation_Sogetsu Foundation special thanks to nendo
青山通り沿いのアートスポット、丹下健三の設計による〈草月会館〉のロビーに設えられた、イサム・ノグチの石庭「天国」で、猫村さんのモバイル茶室プロジェクト「夢のネコムーランド」をお披露目します。日程は11月3日(土)4日(日)の2日間。『カーサ ブルータス』の創刊20周年イベントで、夢の茶室を一緒に楽しみませんか?
お披露目の舞台は、東京・赤坂の〈草月会館〉内にある石造りの吹き抜けロビー「天国」。〈草月会館〉は1977年に建てられた丹下健三の名建築で、「天国」は世界的彫刻家イサム・ノグチが手がけた傑作のひとつ。ピラミッドのような石の段で構成された広場には自然光が降り注ぎ、随所に水が流れている。もともと東京における実験的な文化発信地として創設されたこのダイナミックな空間は、1960年代のアートシーンをリードした「草月アートセンター」の本拠地として一世を風靡。トム・サックスなど現代アートとも相性がよく、さまざまな分野のクリエイターに愛されている。
さてそんな場所に出現する「夢のネコムーランド」も当代人気のクリエイターが集まってつくったもの。バラバラに分解して三輪車で運べるモバイル茶室は、長坂常率いる〈スキーマ建築計画〉が設計。茶道具をしまう茶箱は〈ルイ・ヴィトン〉製で、茶事を彩る道具は、〈ミナ ペルホネン〉〈AMETSUCHI〉〈マルニ木工〉〈ヤエカ〉という豪華クリエイター陣が手がけている。イベント当日は、これらのアイテムはもちろん、〈メディコム・トイ〉による身長80cmの猫村さんフィギュアも登場‼ 茶室もフィギュアも四方からぐるりと鑑賞できるし、2階のカフェから見下ろせば、石と水と光に囲まれた楽園のような「夢のネコムーランド」に胸がキューン。
Casa BRUTUS創刊20周年記念イベント|夢のネコムーランド
開催日:11月3日(土)・4日(日)の2日間。11時~18時。入場無料。
場所:〈草月会館〉●東京都港区赤坂7-2-21(東京メトロ青山一丁目駅徒歩5分)。1F草月プラザ 石庭「天国」、M2Fカフェ〈connel coffee〉、2F談話室。
〈草月会館〉丹下健三
〈草月会館〉は、丹下健三による1977年竣工の名建築。70年代の丹下建築に多く表れるカーテンウォール構造のうち、今も都内に残る貴重な作品で、ハーフミラーを使った外装に赤坂御所や青山通りの緑が映るよう設計されている。
「天国」イサム・ノグチ
その館内に広がる吹き抜けのロビーが、彫刻家イサム・ノグチの石庭「天国」。いけばな草月流の初代家元・勅使河原蒼風がノグチに依頼し、“花と水と石の庭”として78年につくられた。この「天国」を見下ろす中2階には、nendoが改装を手がけたカフェ〈connel coffee〉もある。