ウィリアム・モリス─デザインの軌跡 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ウィリアム・モリス─デザインの軌跡

『カーサ ブルータス』2018年6月号より

「役に立たないものや、美しいと思わないものを、家に置いてはならない」。19世紀後半のイギリスの芸術家・思想家であるウィリアム・モリスの言葉だ。

ウィリアム・モリス「いちご泥棒」1883年。©Brain Trust Inc. 
彼は産業革命による粗悪な大量生産品へのアンチテーゼとしてアーツ・アンド・クラフツ運動を先導した。モリスの理想はものづくりの喜びにあふれた職人の手による美しいプロダクトに囲まれた生活だ。彼は"生活の芸術化"を図り、インテリアや家具のデザイン、書籍を制作するケルムスコット・プレスを創設するなど幅広い活動でその実現を目指した。
「サセックス・シリーズの肘掛け椅子」1860年頃。©Brain Trust Inc. 
ウォルター・クレイン「花のファンタジー 古きイングランドの庭にて」1899年。クレインはモリスの思想や運動を受け継いだ。©Brain Trust Inc. 
ウィリアム・モリス。1886年頃、52歳。©Brain Trust Inc. 
「サセックス・シリーズの肘掛け椅子」1860年頃。©Brain Trust Inc. 
ウォルター・クレイン「花のファンタジー 古きイングランドの庭にて」1899年。クレインはモリスの思想や運動を受け継いだ。©Brain Trust Inc. 
ウィリアム・モリス。1886年頃、52歳。©Brain Trust Inc. 
展覧会では壁紙や印刷物などモリスの代表作と同時代のデザイナーたちの作品を展示。テキスタイル「いちご泥棒」は藍、赤、黄などの各色を個別に染める手間のかかるもの。「サセックス・シリーズの肘掛け椅子」はサセックス地方で使われていた椅子をもとにデザインされた。常設展では同館所蔵の民藝のコレクションも楽しめる。暮らしのヒントに出会える展覧会だ。

〈アサヒビール大山崎山荘美術館〉

京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3 TEL 075 957 3123。〜7月16日。10時〜17時。月曜休(7月16日は開館)。入場料900円。

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