〈すみだ水族館〉で魚たちの新たな暮らしを探る『waterscape 水の中の風景』展が開催中です。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

〈すみだ水族館〉で魚たちの新たな暮らしを探る『waterscape 水の中の風景』展が開催中です。

水中で暮らす生きものの習性や行動を元に設計された水槽より、これまでの水槽展示とは異なる、新しい水中風景を探る展示が始まりました。

〈水上の水中・マッシュルーム型〉展示生物はプラティ、ハニードワーフグラミー、バリスネリア・スピラリス(水草)。水で満たされたガラス内に入れば、魚は上下に往来する。
小さなキューブ型水槽が8個、それぞれにガラスの球体や樹脂で作られた構造物と共に、魚や水草が暮らしている。これらは生態本来のさまざまな暮らしのシーンを引き出すことに挑戦したものだ。

すみだ水族館は、東京スカイツリータウン®内に位置する都市型水族館。巨大なアクリル水槽に美しい水草と生きものが関係し合いながら循環している「自然水景」やマゼランペンギンが暮らす国内最大級の屋内開放型水槽など、大型展示も多い。それに比べると、この企画展の水槽は20cm角と、とても小さな世界だ。しかし、じっくりと生きものの暮らしぶりを観察してみると、ここには無限の可能性が詰まっていることがわかる。
〈間口のある境界膜〉有機的な膜状の境界線で空間を2つに分けたことで、どの面から見ても全く異なる景観が楽しめる多面的な水槽。
ある水槽では、水中を縦横無尽に泳ぐ魚、プラティが温室になったガラスの球体へ、下の開口部から出入りし、水草をつつく。また別な水槽では水面に顔を出して息継ぎをするカブトニオイガメが、浮島が縦に連なった構造物を足場にしている様子が見られる。

水中は空気中とは異なり、「重力」とは反対の「浮力」という上向きの力が作用する、特殊な環境だ。そんな浮く、沈む、それぞれの力をコントロールし、水中で生息する生きものたちの生態環境をゼロから探り直そうとするのが、この企画展である。
<浮く島、沈む島>上下ジグザグに連なる亀のための島々は、亀が水上に上がるための足がかりになる。含ませた空気量によって浮沈の加減をコントロールさせている。展示生物はカブトニオイガメ。
〈雲のようなかたまり〉丸みのある白い造形物とその周囲を泳ぐ魚によって、空に浮かぶ雲の中を飛行船が飛んでいる光景を水中に表現。
〈泡のゾーニング〉泡の集積を連想させるボロノイ図を造形に応用した水槽。密な空間は小さな魚の、疎の空間は大きな魚のテリトリーになり、ゆるやかな縄張りが生まれる。
〈水の中の温室・ドーム型〉底周辺を泳ぐ魚の飼育を想定し、ドーム下部に入口と出口になる2つの開口部を設けている。展示生物はラミーノーズテトラ、アマゾン・フロッグビット(水草)。
〈水上の水中・ドーム型〉光の屈折により、ドーム内を泳ぎ回る魚の姿が大小に変化する様子を楽しむことができる。〈水上の水中・マッシュルーム型〉の派生形。展示生物はアカヒレ、アオウキクサ(水草)。
<浮く島、沈む島>上下ジグザグに連なる亀のための島々は、亀が水上に上がるための足がかりになる。含ませた空気量によって浮沈の加減をコントロールさせている。展示生物はカブトニオイガメ。
〈雲のようなかたまり〉丸みのある白い造形物とその周囲を泳ぐ魚によって、空に浮かぶ雲の中を飛行船が飛んでいる光景を水中に表現。
〈泡のゾーニング〉泡の集積を連想させるボロノイ図を造形に応用した水槽。密な空間は小さな魚の、疎の空間は大きな魚のテリトリーになり、ゆるやかな縄張りが生まれる。
〈水の中の温室・ドーム型〉底周辺を泳ぐ魚の飼育を想定し、ドーム下部に入口と出口になる2つの開口部を設けている。展示生物はラミーノーズテトラ、アマゾン・フロッグビット(水草)。
〈水上の水中・ドーム型〉光の屈折により、ドーム内を泳ぎ回る魚の姿が大小に変化する様子を楽しむことができる。〈水上の水中・マッシュルーム型〉の派生形。展示生物はアカヒレ、アオウキクサ(水草)。
3Dプリンターや型抜き、吹きガラスなどを用いて制作されている水槽内の構造物は、あえて自然物をモチーフにすることで、水中の景観に柔らかく溶け込む。どの水槽も、デザイナー三澤遥が手がけている。三澤は、デザインオフィスnendoを経て、2014年より日本デザインセンター 三澤デザイン研究室として活動している。

生きものにとって、心地よく暮らすために本当に必要な環境とは何なのか。水の中で暮らす生き物たちが本来持っている習性や、自然界でよく見せる行動から読み解くことができれば、新しく、そして美しい景色を水中に見ることができるのだ。

『waterscape 水の中の風景』

〈すみだ水族館〉

東京都隅田区押上1-1-2
東京スカイツリータウン・ソラマチ5・6F。 〜7月8日(日)。9時〜21時(入場受付〜20時)。無休。入館料2,050円。