古今東西 かしゆか商店【竹細工のバッグ】 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

古今東西 かしゆか商店【竹細工のバッグ】

『カーサ ブルータス』2018年5月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。自分自身が使いたいもの。そんな手仕事を探して全国を巡り始めた店主かしゆか。第二回の買い付け先は、日本一の竹の産地・大分。網代編みの名手、中岩孝二さんを訪ねた。

「網代編み」という伝統技で竹籠やバッグを作る職人、中岩孝二さんの工房へ。竹籠の繊細さに見とれ「触ってもいいですか?」と手に取る慎重な店主。縁のつくりや内側の仕上げも確認し「とても丈夫なんですね!」。トップス19,000円、パンツ24,000円(共にアールビーエス/ビームス ウィメン 渋谷 TEL 03 3780 5501)。
いらっしゃいませ、店主のかしゆかです。最近よく思うのは、「長く使えるもの」に目を向けたいということ。流行を楽しむのも好きですが、一生ものと呼べる手仕事を、時間をかけて探していくのもいいなと考えるようになりました。
Buying No.02【竹細工のバッグ】 しなやかな美しさと力強さ。網代編みのバッグにひとめぼれ。
網代編みというのは、竹を薄く細く加工した“ひご”を、直角に交差させながら隙間なく編んでいく技法。ひごを2本、3本……と飛ばして交差させたり、交差の位置をずらしたりすることで、いろんな模様ができるそうです。
 
この日は、「竹細工の美しさは、ひご作りで決まります」という中岩さんに、その工程を見せていただきました。大分の真竹を、割って、細く割いて、表面の何mmかを剥いで、それをまた細くして、角を取って滑らかにして……と、こう並べると一瞬の出来事のようですが、工程ごとに道具を変え、時間もたっぷりかかります。完成したひごは薄さ0.2mm。ひらひらと紙のように薄く、波のようにしなるんです。こんなに軽くてしなやかなものが、ただ編むことで頑丈な籠になる。竹ってすごい。
底から編み始める。この時点で約10cm四方。
底から編み始める。この時点で約10cm四方。