ソットサスとは誰なのか? 全9室の展示が語ります。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

ソットサスとは誰なのか? 全9室の展示が語ります。

『カーサ ブルータス』2017年12月号より

巨匠の生誕100周年に世界が沸いた一年。締めはミラノの展覧会『There is a Planet』です。

ポルトロノヴァ社のアートディレクターだった60年代の貴重な作品も勢揃い。
写真展示は本展の見どころの一つ。『There is a Planet』はソットサスが90年代に構想した写真集のタイトルで、今回ついに出版へ!
ステデリックミュージアムの展覧会(1990年)に展示した5点のタワーファーニチャー。
実験的デザインのムーブメント、アルキミア(70年代後半)、メンフィス(80年代)時代の作品の数々。
建築模型の展示室。
ポルトロノヴァ社のアートディレクターだった60年代の貴重な作品も勢揃い。
写真展示は本展の見どころの一つ。『There is a Planet』はソットサスが90年代に構想した写真集のタイトルで、今回ついに出版へ!
ステデリックミュージアムの展覧会(1990年)に展示した5点のタワーファーニチャー。
 実験的デザインのムーブメント、アルキミア(70年代後半)、メンフィス(80年代)時代の作品の数々。
建築模型の展示室。
エットレ・ソットサス、というデザイン界の巨匠の全体像を描く展覧会『There is a Planet』がミラノで開催中だ。キュレーターはデザイン評論家で、巨匠が他界する2007年まで、32年にわたって連れ添ったバルバラ・ラディーチェ。誰より巨匠をよく知る彼女は、どのようにソットサスを「編集」したのか。

まず、エントランスで訪問者を迎えるのは彼自身が撮影した写真の数々。旅先の風景や建築、ビキニ姿の女性たちまで、何がソットサスの心を捉えたかを伝える。

この内面的空間を軸に、全9室にわたってデザイン、建築作品が現れる。終戦後のアート作品群。オリベッティの工業製品、60年代〜70年代の実験的家具、80年代のメンフィスの活動、そして21世紀の作品まで、多様なクリエイション世界は圧巻だ。空間には彼の文章から拾った言葉もちりばめられている。しかしソットサス像はコンパクトにはまとまらない……。

バルバラはこう書いている。「エットレはアーキペラゴ(群島)のような存在。……島すべてが集まって彼になるのです」

なるほど、ここは未知の島々を旅するようにソットサスを巡ることができる空間なのだ。ミラノならではの貴重な体験をぜひ!
デザインアイコンとなった、オリベッティのポータブルタイプライター《ヴァレンタイン》(1969年/ペリー・キングとの協働)。打ち込みは大文字のみで一世を風靡した。
会場エントランス。
アレドルーチェ社のための照明デザイン(1957年)。
本展カタログ(奥)と写真集『There is a Planet』。
G・ビトッシ社のための陶器デザイン(1957〜59年)。一部は現在も生産。
会場エントランス。
アレドルーチェ社のための照明デザイン(1957年)。
本展カタログ(奥)と写真集『There is a Planet』。
G・ビトッシ社のための陶器デザイン(1957〜59年)。一部は現在も生産。

『There is a Planet』 

〜2018年3月11日。会場構成はミケーレ・デ・ルッキほか。

〈La Triennale di Milano〉

Viale Alemagna 6, Milano
TEL 39 02 724 341。10時30分〜20時30分。月曜休。入場料9ユーロ。