モノとの出会いは人生の集積。片山正通のデザイン愛に触れる展覧会。

インテリアデザイナーの片山正通がこれまでに出会ったアイテム500点以上を展示する『片山正通的百科全書 Life is hard… Let’s go shopping』が〈東京オペラシティ アートギャラリー〉で開催中。「買い物は僕にとってカタルシス」と断言する片山に、本展の魅力を語ってもらいました。

インテリアデザイナーのWonderwall片山正通。コンセプチュアルアートを好きになるきっかけになった、ライアン・ガンダーの作品とともに。
骨董屋をイメージした空間。海外の蚤の市や恵比寿の〈antiques tamiser〉、〈PASS THE BATON〉で出会った古道具などをディスプレイ。
「人と動物」のエリアより。アートコレクターとして有名なフランソワ・ピノー氏が収集していることでも有名なエイドリアン・ゲーニーや約10年前に購入したという五木田智央の作品が並ぶ。
「骨董、オブジェ、その他」のエリアより。ブルーの椅子はNIGO®がセレクトリサイクルショップ〈PASS THE BATON〉に出品した《チェアリーチェア》を片山が購入した。
「ミッドセンチュリー家具」のエリアより。ジャン・プルーヴェの《Antony Chair》、シャルロット・ペリアンのライティング、シャルロット・ペリアン&ピエール・ジャンヌレのサイドボード《Bahut》など逸品がずらり。
「ミッドセンチュリー家具」のエリアより。壁に設置されたジャン・プルーヴェの《Aluminum and wood sun-shutter》は、1枚のアルミを波型形状にして光と空気を取り入れられるようになっている。
自然が生み出す造形と存在感に惹かれて集まった大小の動物の剥製。2mを超える巨大な女の子の木彫は大竹利絵子の作品《In and Out》と《Mirror》。
1番上の作品は河原温の代表的なシリーズ《TODAY》。その下には、村上隆、ジョナサン・モンク、ジョージェ・オズボルトによるオマージュ作品が並ぶ。
昨年、この会場で日本初の個展を行ったサイモン・フジワラの作品も。バッファローの剥製を用いた作品はオフィスの会議室に飾られている。
公私ともに親交の深いKAWS。アトリエの設計を手がけたときのお礼に贈られたという作品をはじめ、いずれも印象的なエピソードが満載。
片山が父のように慕う、アートディレクターの渡邊かをるから譲り受けたスクラップブック。
サカナクションの山口一郎から譲り受けたギターも展示。左側はファンの間で「山口リッケン」として知られる《Rickenbacker330》。
アートユニットNerholのポートレート作品には片山自身がモデルになったものも。
会場入り口には「ワンダーウォール・オフィス・ツアー」と称し、オフィスの模型を展示。通常どのようにアートやオブジェがオフィスでディスプレイされているかがわかる。「展示期間中、オフィスは空っぽです」。
ワンダーウォールの3階部分。ジョージェ・オズボルトやKAWSの作品、骨董が展示されているのがわかる。緻密な模型製作はワンダーウォールの仕事の根幹を成す。鑑賞後にもう一度覗いて、確認してみるのもおもしろい。
インテリアデザイナーのWonderwall片山正通。コンセプチュアルアートを好きになるきっかけになった、ライアン・ガンダーの作品とともに。
骨董屋をイメージした空間。海外の蚤の市や恵比寿の〈antiques tamiser〉、〈PASS THE BATON〉で出会った古道具などをディスプレイ。
「人と動物」のエリアより。アートコレクターとして有名なフランソワ・ピノー氏が収集していることでも有名なエイドリアン・ゲーニーや約10年前に購入したという五木田智央の作品が並ぶ。
「骨董、オブジェ、その他」のエリアより。ブルーの椅子はNIGO®がセレクトリサイクルショップ〈PASS THE BATON〉に出品した《チェアリーチェア》を片山が購入した。
「ミッドセンチュリー家具」のエリアより。ジャン・プルーヴェの《Antony Chair》、シャルロット・ペリアンのライティング、シャルロット・ペリアン&ピエール・ジャンヌレのサイドボード《Bahut》など逸品がずらり。
「ミッドセンチュリー家具」のエリアより。壁に設置されたジャン・プルーヴェの《Aluminum and wood sun-shutter》は、1枚のアルミを波型形状にして光と空気を取り入れられるようになっている。
自然が生み出す造形と存在感に惹かれて集まった大小の動物の剥製。2mを超える巨大な女の子の木彫は大竹利絵子の作品《In and Out》と《Mirror》。
1番上の作品は河原温の代表的なシリーズ《TODAY》。その下には、村上隆、ジョナサン・モンク、ジョージェ・オズボルトによるオマージュ作品が並ぶ。
昨年、この会場で日本初の個展を行ったサイモン・フジワラの作品も。バッファローの剥製を用いた作品はオフィスの会議室に飾られている。
公私ともに親交の深いKAWS。アトリエの設計を手がけたときのお礼に贈られたという作品をはじめ、いずれも印象的なエピソードが満載。
片山が父のように慕う、アートディレクターの渡邊かをるから譲り受けたスクラップブック。
サカナクションの山口一郎から譲り受けたギターも展示。左側はファンの間で「山口リッケン」として知られる《Rickenbacker330》。
アートユニットNerholのポートレート作品には片山自身がモデルになったものも。
会場入り口には「ワンダーウォール・オフィス・ツアー」と称し、オフィスの模型を展示。通常どのようにアートやオブジェがオフィスでディスプレイされているかがわかる。「展示期間中、オフィスは空っぽです」。
ワンダーウォールの3階部分。ジョージェ・オズボルトやKAWSの作品、骨董が展示されているのがわかる。緻密な模型製作はワンダーウォールの仕事の根幹を成す。鑑賞後にもう一度覗いて、確認してみるのもおもしろい。

Q 本展で展示されているアイテムにはどういうものがありますか?

A 僕がこれまでインスピレーションを受けてきたものです。本やCDのようなマスプロダクツから、植物、骨董、家具、アートまで。ミーハーなものも、クラシックなものも、ガラクタもあります。ここにあるモノは僕の中ではすべて同列で、ヒエラルキーはありません。全て愛情を持ってコレクションしたもの。僕自身の仕事もさまざまな方向性があり、それが一つの特徴でもあるけれど、このコレクションを通じて、興味の対象が幅広くて境界を横断していることが伝えられたらと思います。

骨董屋をイメージした空間。海外の蚤の市や恵比寿の〈antiques tamiser〉、〈PASS THE BATON〉で出会った古道具などをディスプレイ。

Q 今回は会場構成も手がけられました。ポイントを教えてください。

A まず、自分のコレクションをインテリアデザイナーの視点で見せるとどうなるかと考えました。膨大な数のモノがあるので、どう分類して、どう見せるのか、最後まで飽きずに見てもらえるにはどうしたらいいのか。ストーリーや動線を考えて、わくわくする場を作るということに注力しました。

「人と動物」のエリアより。アートコレクターとして有名なフランソワ・ピノー氏が収集していることでも有名なエイドリアン・ゲーニーや約10年前に購入したという五木田智央の作品が並ぶ。
「骨董、オブジェ、その他」のエリアより。ブルーの椅子はNIGO®がセレクトリサイクルショップ〈PASS THE BATON〉に出品した《チェアリーチェア》を片山が購入した。
「人と動物」のエリアより。アートコレクターとして有名なフランソワ・ピノー氏が収集していることでも有名なエイドリアン・ゲーニーや約10年前に購入したという五木田智央の作品が並ぶ。
「骨董、オブジェ、その他」のエリアより。ブルーの椅子はNIGO®がセレクトリサイクルショップ〈PASS THE BATON〉に出品した《チェアリーチェア》を片山が購入した。

たとえばアート作品を作家ごとにまとめるのは簡単だと思うんです。でも、僕は意識して特定の作家の作品だけを集めるコレクターではない。だから、持っているモノを1点ずつ写真にしてトランプのように並べて、編集するところからスタートしました。現代美術ギャラリー「TARO NASU」を主催するギャラリストの那須太郎さんにスーパーバイザーとして協力してもらい、作品のリストを一緒に見ていたら「人と動物のモチーフが多いですね」と指摘されたんです。そこから今回の展覧会のカテゴリーを構築していきました。一人の作家の作品があちこちの部屋に展示されていたりもするのですが、こういう並びにこそ僕らしさが出ているかな、と思います。