美容に“クラフト”を取り入れるパリのビューティーブランド、〈ビュリー〉が日本初上陸。

美容通だけでなく、デザイン好きも唸らせるフランスのビューティブランド、〈ビュリー〉を知っていますか? 自然の恵みを最大限に引き出すスキンケアアイテムを取りそろえるパリの総合美容薬局〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉。その日本初のショップが代官山にオープンしました。

外観のファサードからも見えるアーチ状の小窓。130あるアクリル樹脂の窓の中に〈ビュリー〉のプロダクトに含まれる世界50か国以上の植物や果実を閉じ込めた。植物図鑑のようで美しい。バオバブの種といっためずらしいものも。
代官山と恵比寿の中間に誕生した〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー本店〉の外観。「オフィシーヌ」は薬局を意味し、「ユニヴェルセル」は総合を意味するフランス語。右手に見える階段を下りた地下がブティック。
オーナー、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(右)とラムダン・トゥアミ(左)。ヴィクトワールはパリのセレクトショップ〈コレット〉のPRを務めた後、美容史への好奇心から美容雑誌『CORPUS』を創刊。一方のラムダンは世界各地から厳選してきた植物素材の生産者やクラフトの作り手を訪ね歩き、その素晴らしさを世界に広める美の伝道師である。
世界の様々な街をイメージした水性香水はアルコールやエタノール不使用の乳白色をした水溶液。全12種類の香りの中には「スミ・ヒノキ」や「ユズ・ドゥ・キソ」といった日本からインスピレーションを得たものも。中身が空になっても飾っておきたくなるボトルのラベルもラムダンが手掛けた。
70種類以上そろう植物オイル。肌の鎮静を促すフランス産カレンデュラオイルは男性の髭剃り後に塗れば肌も喜ぶ。どのオイルもラムダンが生産農家に足を運んで直接交渉し、試行錯誤を経て製品化したものばかり。長崎県五島列島の椿オイルもその一つ。オイルの色の違いを楽しむのもいい。
11種類の香りから選べる中性石けんのサヴォン・スゥペールファン。デザインを選べるパッケージにも惹かれる(写真は手のひらが描かれているもの)。石けんには優美この上ない17世紀のモノグラムでイニシャルを刻印するサービスもあるのでギフトにも使えそう。
男性の肌の手入れもお任せ。左からハンド&フットクリーム、フェイシャルクリーム、シェービングクリーム。チューブに描かれた絵にもこだわりが。キャップに至るまでパッケージにプラスチックを一切使用していないのは環境への配慮であると同時に、プラスチックなどなかった19世紀のビュリーの伝統を継承したいから。
ラムダンも使っている歯磨き粉はフランス南西部の温泉町、カステラ・ヴェルデュザンのカルシウム、マグネシウム成分リッチな温泉水を配合。ヘビのイラストに目が釘付けになるが、欧米では古くから薬のシンボルとして薬局のエンブレムに使われることが多いという。
ミネラル成分豊富なクレイはアメリカの砂漠やブラジルのアマゾンから厳選した12種類。水と混ぜてペースト状にし、肌のディープクレンジングなどに使用。テスターが入った容器は、台東区三ノ輪で明治45年創業の理化学機器用の手吹き耐熱ガラスを製作する〈小泉硝子製作所〉に特注。
19世紀のフランスと現代の日本が出会った日本一号店の店内。右側は古き良きフランスの薬局を彷彿させる重厚な空間で、左側はラムダンにとって現代の日本(東京)を象徴する素材、コンクリートで表現した日本のラボラトリーのような空間。気持ちいいほど潔く真っ二つに分かれている。
どの店舗でも重要となっているのがカウンター。ここでのカウンセリングを通して一人ひとりの肌に最適なスキンケア商品を提案している。空間づくりは徹底的に本物志向。カウンター奥のフランス産ウォールナットの調度品は、フランスの職人が19世紀初頭の家具作りに忠実に沿って制作したもの。
床の素焼きタイルはイタリアの職人に発注。床にぴったりと収まる形に仕上げるのに苦労したそう。
19世紀末、フランスで最初に作られたというセルロース・アセテート製の櫛。今や数少ない職人がスイスにいることを知り、〈ビュリー〉の櫛づくりを依頼した。アフロヘアのような髪でもコシのない髪でも、きっとピッタリのマイコームが見つかるはず。
商品カタログは植物の効能の解説付き。植物画も豊富で資料性も高い。誰でもショップで手に入れることができる。専属のカリグラファーが名前を書いてくれるサービスも。
外観のファサードからも見えるアーチ状の小窓。130あるアクリル樹脂の窓の中に〈ビュリー〉のプロダクトに含まれる世界50か国以上の植物や果実を閉じ込めた。植物図鑑のようで美しい。バオバブの種といっためずらしいものも。
代官山と恵比寿の中間に誕生した〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー本店〉の外観。「オフィシーヌ」は薬局を意味し、「ユニヴェルセル」は総合を意味するフランス語。右手に見える階段を下りた地下がブティック。
オーナー、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(右)とラムダン・トゥアミ(左)。ヴィクトワールはパリのセレクトショップ〈コレット〉のPRを務めた後、美容史への好奇心から美容雑誌『CORPUS』を創刊。一方のラムダンは世界各地から厳選してきた植物素材の生産者やクラフトの作り手を訪ね歩き、その素晴らしさを世界に広める美の伝道師である。
世界の様々な街をイメージした水性香水はアルコールやエタノール不使用の乳白色をした水溶液。全12種類の香りの中には「スミ・ヒノキ」や「ユズ・ドゥ・キソ」といった日本からインスピレーションを得たものも。中身が空になっても飾っておきたくなるボトルのラベルもラムダンが手掛けた。
70種類以上そろう植物オイル。肌の鎮静を促すフランス産カレンデュラオイルは男性の髭剃り後に塗れば肌も喜ぶ。どのオイルもラムダンが生産農家に足を運んで直接交渉し、試行錯誤を経て製品化したものばかり。長崎県五島列島の椿オイルもその一つ。オイルの色の違いを楽しむのもいい。
11種類の香りから選べる中性石けんのサヴォン・スゥペールファン。デザインを選べるパッケージにも惹かれる(写真は手のひらが描かれているもの)。石けんには優美この上ない17世紀のモノグラムでイニシャルを刻印するサービスもあるのでギフトにも使えそう。
男性の肌の手入れもお任せ。左からハンド&フットクリーム、フェイシャルクリーム、シェービングクリーム。チューブに描かれた絵にもこだわりが。キャップに至るまでパッケージにプラスチックを一切使用していないのは環境への配慮であると同時に、プラスチックなどなかった19世紀のビュリーの伝統を継承したいから。
ラムダンも使っている歯磨き粉はフランス南西部の温泉町、カステラ・ヴェルデュザンのカルシウム、マグネシウム成分リッチな温泉水を配合。ヘビのイラストに目が釘付けになるが、欧米では古くから薬のシンボルとして薬局のエンブレムに使われることが多いという。
ミネラル成分豊富なクレイはアメリカの砂漠やブラジルのアマゾンから厳選した12種類。水と混ぜてペースト状にし、肌のディープクレンジングなどに使用。テスターが入った容器は、台東区三ノ輪で明治45年創業の理化学機器用の手吹き耐熱ガラスを製作する〈小泉硝子製作所〉に特注。
19世紀のフランスと現代の日本が出会った日本一号店の店内。右側は古き良きフランスの薬局を彷彿させる重厚な空間で、左側はラムダンにとって現代の日本(東京)を象徴する素材、コンクリートで表現した日本のラボラトリーのような空間。気持ちいいほど潔く真っ二つに分かれている。
どの店舗でも重要となっているのがカウンター。ここでのカウンセリングを通して一人ひとりの肌に最適なスキンケア商品を提案している。空間づくりは徹底的に本物志向。カウンター奥のフランス産ウォールナットの調度品は、フランスの職人が19世紀初頭の家具作りに忠実に沿って制作したもの。
床の素焼きタイルはイタリアの職人に発注。床にぴったりと収まる形に仕上げるのに苦労したそう。
19世紀末、フランスで最初に作られたというセルロース・アセテート製の櫛。今や数少ない職人がスイスにいることを知り、〈ビュリー〉の櫛づくりを依頼した。アフロヘアのような髪でもコシのない髪でも、きっとピッタリのマイコームが見つかるはず。
商品カタログは植物の効能の解説付き。植物画も豊富で資料性も高い。誰でもショップで手に入れることができる。専属のカリグラファーが名前を書いてくれるサービスも。
〈ビュリー〉の歴史は1803年に遡る。男女問わず衛生や美容に対する意識の高まりを受けて、調香師ビュリーが総合薬局「オフィシーヌ・ユニヴェルセル」としてパリに開業したのが始まりだ。当時、肌に刺激を与える化学成分を含んだ化粧品が出回る中、異国からもたらされた様々な植物を化粧品に取り入れ、それまでにない革新的な香水やスキンケアアイテムを提案。新しいものを求めるモード界で瞬く間に話題となり、当時のハイ・モードを牽引するなどビューティー界の名士として知られるようになる。
代官山と恵比寿の中間に誕生した〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー本店〉の外観。「オフィシーヌ」は薬局を意味し、「ユニヴェルセル」は総合を意味するフランス語。右手に見える階段を下りた地下がブティック。
その後、歴史から消えかけた〈ビュリー〉の存在を発見し、復活させたのが現オーナー、ラムダン・トゥアミとヴィクトワール・ドゥ・タイヤックの夫妻だ。2014年に新生〈ビュリー〉となってから、世界初となる水性香水をフランスの技術者とともに開発し、世界各地に古くから伝わる植物由来のビューティーシークレットを参考にした植物オイルを提供、また、シェービングクリーム、石けんなど、肌がご機嫌になりそうな“スキンファースト”のオリジナル商品も開発してきた。

品質の高さはもちろん、19世紀パリのエスプリを反映させたパッケージや店舗設計が人気を呼び、ロンドン、台北、ソウルへと続々と出店。5店舗目となる日本店オープンのために、昨年から家族で東京に移住したラムダン・トゥアミに〈ビュリー〉に込めた想いについて聞いた。

温故知新のものづくり

オーナーのヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(右)とラムダン・トゥアミ(左)。ヴィクトワールはパリのセレクトショップ〈コレット〉のPRを務めた後、美容史への好奇心から美容雑誌『CORPUS』を創刊。一方のラムダンは世界各地から厳選してきた植物素材の生産者やクラフトの作り手を訪ね歩き、その素晴らしさを世界に広める美の伝道師である。
Q どのようないきさつから、歴史あるブランド〈ビュリー〉を現代に再生させようと思ったのですか?

A 創業時の1803年、〈ビュリー〉が生み出したフレグランスは誰も考えつかなかった画期的なものでした。しかし、いまだにこの200年以上、アルコール成分を含む香水がスタンダードです。そこで僕たちは、肌に刺激が強いアルコールを一切含まない水性香水をいつかスタンダードにしてみたい、そんな思いがありました。