コレクションから読み解く片山正通的デザインの秘密。

世界的なインテリアデザイナー、片山正通の創造性の糧は、アート、家具、オブジェ、本やCDなどの膨大なコレクション。現在開催中の『片山正通的百科全書 Life is hard… Let’s go shopping.』展で見られるそのコレクションの一部を、ここで特別に公開します。

アートの概念に刺激され、自然の形に感動する。

1 ジョナサン・モンク《Wool Piece II》、2014年。著名アーティストのクリストファー・ウールのパロディーで、彼の作品を模してウールの生地で制作。2 河原温《“Friday” JULY 14, 2000 “TODAY” series No.26》、2000年。コンセプチュアルアートの大家が残した代表作、Date Paintingの1点。3 田島美加《Negative Entropy(Joy Alaoui, Purple, single)》、2015年。音をデータ化して可視化している。4 《ブルドッグのクッキージャー》。アーティストのKAWSとともに訪れた、ブルックリンのアンティーク店で見て気に入ったもの。5 《聖人像》。18世紀後半のもので、美しい表情に惹かれアンティーク店の〈タミゼ〉で購入。6 《剥製 バンビ》。生命がもつ形に、人が決して発想できないすごさを感じ、多くの剥製をコレクションしている。7 《剥製 子ギツネ》。8 《クジラの背骨》。根室の海岸に打ち上げられ、自然に白骨化した貴重なもの。9 《剥製 キツネ》。10 《剥製 子羊》。11 《剥製 アライグマ》。12 ステファニー・クエール《SQS-1401 Old World Monkey》。陶製の動物のオブジェ。13 同じくステファニー・クエール《Lemur》。

プルーヴェ、ガンダー、フジワラは特別な存在。

1 サイモン・フジワラ《Fabulous Beasts(Lucky Fox 46)》、2015年。フジワラはイギリスで活動するアーティストで、昨年は東京オペラシティ アートギャラリーで展覧会を開催。この作品は毛皮のコートを解体し、毛の部分をカットしたもの。毛皮産業へのアイロニーを感じさせる一方、地図のように見える点も作品の魅力。2 ライアン・ガンダー《Rietveld reconstruction - Ejiro》、2007年。20世紀を代表するオランダの建築家、ヘリット・トーマス・リートフェルトの家具の組み立てキットを、子供が説明書を見ずに組み立てるシリーズの1点。子供という「媒介者」を通して完成された、本来の椅子としての機能とは程遠い立体作品。フジワラとガンダーのコンセプチュアルな作品は、『片山正通的百科全書』展後半の展示室の中核を占める。3 ジャン・プルーヴェ《Sun Shutter》、1964年。建築家のル・コルビュジエや、彼の事務所のピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンらと協働したプルーヴェ。自身のアトリエで制作され、カメルーンで使われた建築部材。「実際に使われていた情景を想像するのは楽しい」と片山さん。