土田貴宏の東京デザインジャーナル|モビールとミラーに可能性を探る新鋭たち | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

土田貴宏の東京デザインジャーナル|モビールとミラーに可能性を探る新鋭たち

今秋、多くのデザイナーやブランドの新作が展示される中で目を引いたのが“モビール”と“ミラー”。どちらも目新しいアイテムではないが、そのポテンシャルを意外な発想によって引き出す試みがいくつも見られた。

スリット状のミラーの前に、日本のこけしを置いたカッシーナ・イクスシー青山本店でのロン・ギラッドのインスタレーション。こけしは前面のみ青いストライプを施し、より不思議なシーンを作り出した。《Shredded A3》140,000円(カッシーナ・イクスシー青山本店 TEL 03 5474 9001)。 photo_Kenya Abe
イスラエル出身のデザイナー、ロン・ギラッドは12種類のミラーで構成された新作コレクション《デッドライン》を発表。彼にとってミラーは、機能をもちながら、人の暮らしや行為と物理的な関係を持たないという点で、デザインの自由度の高い特別なものだという。彼は以前にもデザインギャラリーで実験的なミラーを発表した経緯があるが、今回はカッシーナの製品ということでより実用性をふまえながら、シュールなニュアンスをもたせたものになった。ミラーにスリットを入れたり、二重にしたりと、ガラスをミラーに加工する仕組みも理解しながら新しい表現を生み出している。
カッシーナ・イクスシー青山本店のインスタレーションは、ミラー《デッドライン》と〈フロス〉の照明、〈カッシーナ〉の家具、日本のオブジェを組み合わせた11のシーンで構成。俳句のように絞り込んだ要素で世界観を表現した。《Who's Afraid Of Red》140,000円(カッシーナ・イクスシー青山本店 TEL 03 5474 9001)。 photo_Kenya Abe