古今東西 かしゆか商店【棕櫚のたわし】 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

古今東西 かしゆか商店【棕櫚のたわし】

『カーサ ブルータス』2021年10月号より

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回出会ったのは、和歌山で手づくりされる棕櫚のたわし。鍋やフライパンをきれいに磨き上げる、賢い“裏方”です。

昭和23年(1948)創業、天然棕櫚でたわしを作る〈髙田耕造商店〉で。数々の商品の中から、「むすび」(右ページ)を見つけたかしゆか店主。「鍋の丸みや凹凸に沿う形。針金が表に出てないから鍋が傷つかないのも素敵」
瓶、陶器、金網細工。今まで、美しい日用品が生まれる様子を何度も見てきましたが、今回出会ったのは、その日用品を輝かせる道具。“縁の下の力持ち”の手仕事です。
Buying No.41【棕櫚のたわし】鍋もガラスもやさしく磨く。天然繊維の小さな働き者。
「たわしは、いわば裏方の道具。それ自体の美しさも大切ですが、もっと大事なのは、鍋や食器をきれいに、かつ気持ちよく洗える形やサイズであることですね」

そう話すのは、棕櫚というヤシ科の植物でたわしを作る専門店、〈髙田耕造商店〉2代目の高田英生さん。工房に併設された販売所には、キッチン用から体を洗う柄付きタイプまで、50種近くのたわしが並んでいます。手に取ってみると想像以上にしなやか。手のひらに当たる感触も気持ちいいんです。実は、天然棕櫚の皮から取り出した細い繊維は中が空洞。水につけると柔らかくなるので、陶器やガラスにも使えるのだとか。
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