DESIGN
LIFE@PET｜ドットさえ現代美術に見えてくる。
『カーサ ブルータス』2021年10月号より
September 12, 2021 | Design | LIFE@PET | photo_GION text_Akiko Ichikawa editor_Rie Nishikawa
スイス最大の銀行UBSでアート部門を率いる現代美術界の重鎮、メアリー・ロゼルさん。リリアンとの出会いは10年前、イースターを祝うファミリーランチでのことだった。
水墨画のようなドットのファーがご自慢。
名前の由来は往年のハリウッド女優から。
当時7歳だった息子さんのためにご両親が用意してくれたのだが、幼い頃に飼っていたうさぎが犬に殺されたのがトラウマで、息子さんが飼いたいと懇願しても断固「NO!」。しかしうさぎの入ったケージに野良犬が近寄ってきたのを見て気が変わった。
お昼はたいていお眠なのだが、まるで仲間のように思っている（？）UGGブーツを履くと大喜び！ 座っているとお膝に乗ってくることも。
好物はケール。オーガニック野菜がお好みとか。
メスと思ってリリアンと名づけたが、その後なんとオスと判明。ただその愛らしい振る舞いにはHEよりはSHEの方が適切（？）とトランスジェンダー的に育てた、とか。
リリアンが走り回るキッチンの壁には現代美術の巨匠エド・ルシェの作品が。
Owner’s Data：<br>メアリー・ロゼル
サザビーズを経て2015年より現職に。2020年に『The Art Collector’s Hand Book』を上梓。
