2079作品の頂点、LEXUS DESIGN AWARDのグランプリ受賞作とは? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

2079作品の頂点、LEXUS DESIGN AWARDのグランプリ受賞作とは?

66カ国、2079の応募作品の中から、「レクサス デザイン アワード2021」のグランプリ受賞作品が発表された。受賞作は、デンマークで活躍するデザイナー、ヘンリー・グロガウによる、未来への希望が託された画期的な作品だ。

どんな環境でも海水から飲料水を作ることができる?

グランプリ受賞作「Portable Solar Distiller」は、太陽光を使って海水を飲料水へ蒸留するシステム。
グランプリを受賞したデザイナー、ヘンリー・グロガウはデンマークで活動中。
2013年にスタートした「レクサス デザイン アワード」は、世界の新しい若手デザイナーを発掘する国際デザインコンペティション。希望のある未来を創り出す才能を持ったデザイナーやクリエイターを支援することによって、社会に貢献するアイデアを育てることを目的にしている。

今年開催の「レクサス デザイン アワード2021」では、1月に66カ国、2079作品の中から入賞者6組が選ばれた。6組の入賞者たちは4人のメンターの指導のもとプロトタイプを製作する機会が与えられ、審査員による最終選考会を経て4月27日にグランプリ受賞作が決定した。

グランプリに輝いたのは、デンマークで活動するデザイナー、ヘンリー・グロガウの「Portable Solar Distiller」。太陽光を使って海水などを飲料水へと蒸留すると同時に、その構造物が地域のコミュニティを担う建築物としての役割も果たす作品。注目すべきは、現地で調達可能な素材を使い、高度な技術を必要しない方法で製造が可能なシステムであること。また、その構造物は人々が日差しを避けて集う施設でもある。

未来への希望に満ちた入賞作にも注目。

阿部憲嗣の「CY-BO」は、変幻自在な梱包材。
ゲイル・リー&ジェシカ・ヴェアの「Heartfelt」はストレスを和らげるデバイス。
入賞作は、阿部憲嗣の「CY-BO」やゲイル・リー&ジェシカ・ヴェアの「Heartfelt」など。阿部の作品は、生物の細胞の接合から着想を得た新しい梱包材で、ピースを組み合わせることで、さまざまな形状に変化させることができ、何度でも組み替えて再利用できるものだ。また、ゲイル・リー&ジェシカ・ヴェアの作品は、ひとりでいることによる不安や精神的なストレスを和らげるデバイスで、愛する人の鼓動を反映し、精神的なサポートや人と人とのつながりを促す。

環境問題が深刻となり、コロナ禍による世界情勢の不安が進む中、LEXUSが目指す、“Design for a Better Tomorrow”を実現するデザイナーやクリエイターは、これからも求められるだろう。

LEXUS DESIGN AWARD 2021

2013年に創設。LEXUSが重視する3つの原則「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新する)」、「Captivate(魅了する)」に基づき、“Design for a Better Tomorrow”を最も具現化している作品が選ばれる。審査員は、デザイン界を牽引するパオラ・アントネッリ、ドン・ゴン、グレッグ・リン、そしてサイモン・ハンフリーズ。6名の受賞者と共に作品を仕上げるメンターは、ジョー・ドーセット、マリアム・カマラ、サビーヌ・マルセリス、スプツニ子!の4名のクリエイター。

Henry Glogau

ヘンリー・グロガウ コペンハーゲンにあるデンマーク王立芸術アカデミーを卒業。修士課程では建築と極限環境を専攻し、さまざまな場所に遠征し現在と将来の地球規模の課題を探求した。現在はコペンハーゲンのデザイン会社GXNで建築家として働いている。

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