村野藤吾デザインの〈ウェスティン都ホテル京都〉が温泉付きで大リニューアル! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
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日本のモダニズム建築の担い手・村野藤吾が手がけた数寄屋風建築〈佳水園〉は、「村野数寄」の精神を大切にして改修された。
明治時代に開通したばかりの琵琶湖疏水の水を引き入れ作られた、京都の街を一望する遊園地〈吉水園〉をルーツに、2020年に開業130年を迎えた〈ウェスティン都ホテル京都〉。華頂山の裾野に広がる敷地に建つホテルは、長い歴史の中で国内外の要人を迎え伝統を育んできた。2018年からはラグジュアリーホテルへと進化すべく、「The Queen of Elegance(クイーンオブ エレガンス)」をコンセプトに大規模なリニューアルを開始。東館客室、本館、ティーラウンジやレストラン、バーと順次改装が行われてきた。2020年7月には昭和の名建築として名高い〈佳水園〉がリニューアル、そして2021年4月には天然温泉を利用したSPA〈華頂〉がオープンを果たし、3年に渡るグランドリニューアルがついに完了した。
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リニューアルを経て客室数は499室から266室に。ひと部屋ごとにラグジュアリーさを体感できる仕立てになった。
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吹き抜けに開放感を感じるロビーラウンジ。
とりわけ注目が集まるのは、村野藤吾による昭和の名建築として名高い数寄屋風建築〈佳水園〉のリニューアルオープンだ。華頂山に続く高低差のある地形を活かした美しくリズミカルな外観と、細部まで工夫が凝らされた渡り廊下やロビーなどのデザインは継承。2つの客室を1室にし、ベッドルームとリビングルームを分けることで居住性を高めた。さらに敷地内で湧出した天然温泉をすべての客室に引き込み、プライベートに天然温泉を楽しめるのも大きな魅力となっている。

設計監修を手がけたのは建築家・中村拓志(NAP建築設計事務所代表)。

「佳水園は幾重もの庇による浮遊感が印象的な、日本の近代建築を代表する傑作です。今回のリニューアルでは、村野氏の空間や庭の美しさを引き立てるような、控えめで慎ましい設計が相応しいと考えました。そこで伝統的な数寄屋の手法でありながらも現代生活との親和性をはかり、最新の建築技術や素材を積極的に導入した『村野数寄』の精神を踏襲しました。 床座に不慣れなお客さまでも寛いでもらえる和のローソファやベッド、スチール棒で編んだ繊細な下地窓、そして三次元和紙によって小さくモダンにリモデルした村野ブラケット照明や七宝編みのナイトランプなど、『村野数寄』の繊細な空間に現代技巧が調和した、未来につながる現代数寄を目指しました」

との思いをリニューアルに際し寄せている。
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〈佳水園〉白砂の中庭は村野藤吾による、醍醐寺三宝院の庭を模したデザイン。瓢箪と杯を緑で表現し、佳水園庭園の岩盤から流れ出る滝の水を酒に見立てている。
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客室の外に豊かな自然を眺める。照明やエアコン、スプリンクラーが備えられているものの、その気配を一切感じさせない内装が見事。
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ガラスペンとインク、便箋、絵葉書が文箱に収められて置かれた書斎スペース。静かに自分と向き合うひとときに。
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すべての客室には、天然温泉で満たされた檜の浴槽が用意されている。京都のホテルに滞在しながら温泉旅館の風情を味わう贅沢。
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リニューアルを機に、専属の女将が登場。まるで日本旅館のような細やかな気配りで、食事の手配や観光案内など、女将によるもてなしが待っている。
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