新しい木の家具を提案する〈Karimoku Commons Tokyo〉がオープン。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

新しい木の家具を提案する〈Karimoku Commons Tokyo〉がオープン。

東京・南青山から近い西麻布エリアに〈カリモク〉の新しいショースペース〈Karimoku Commons Tokyo〉が誕生した。その空間を手がけた建築家の芦沢啓治に、設計にあたって考えたことや、ここで扱う木の家具の魅力を聞く。

〈KNS(Karimoku New Standard)〉の家具がディスプレイされている〈Karimoku Commons Tokyo〉の3階。手前のソファはクリスチャン・ハースによる《エレファントソファ》。
外観。1階のギャラリースペースでは、色々な展示を数ヶ月おきに開催していく予定。
1940年に創業した〈カリモク〉は、ホームユース中心の木の家具のメーカーとしては日本最大の規模を持つ。その製品は、国産材をはじめサステナビリティーに配慮した木材を使い、すべて国内の自社工場で製造。高度な設備と人の手仕事のミックスにより、上質な家具を作り続けてきた。

その〈カリモク〉から、新形態スペース〈Karimoku Commons Tokyo〉が今年2月12日にオープンした。ここで扱う〈KNS(Karimoku New Standard)〉〈Karimoku Case Study〉〈石巻工房 by Karimoku〉〈MAS〉という4コレクションは、それぞれの個性を備えつつ、現代ならではの新鮮な木の家具であることが共通している。〈Karimoku Commons Tokyo〉の空間を手がけた建築家の芦沢啓治は、こう語る。

「現在の〈カリモク〉はいろいろな試みをしていますが、こうした家具を住空間にあるものとして体感できる場がようやく完成しました。4つのコレクションに通底する〈カリモク〉らしさを意識しながら、家具の持ち味をきちんと発信できる空間作りを心がけています」
約3年前から〈カリモク〉とコラボレーションしている建築家の芦沢啓治。この物件の下見から関わり、全面的にリノベーションを手がけた。
屋上のベンチは芦沢のデザインで、アウトドア用に仕上げたもの。
芦沢がリノベーションしたこの建物は3階建てで、2階に〈Karimoku Case Study〉と〈石巻工房 by Karimoku〉、3階に〈KNS〉と〈MAS〉の家具がゆったりとディスプレイされている。また1階は不定期に内容が入れ替わるイベント・ギャラリースペースとした。屋上にも〈カリモク〉によるアウトドア家具の試作版が展示されている。
芦沢啓治やノーム・アーキテクツがデザインする〈Karimoku Case Study〉の家具。〈クヴァドラ〉製のカーテン越しの自然光が心地よい。カーテンの奥には〈石巻工房 by Karimoku〉のコーナーが。
2階のキッチンも〈カリモク〉が製作。木工技術の確かさが伝わる。
「最近、〈Karimoku Case Study〉のようなスタイルは海外で『ジャパンディ』(ジャパンとスカンジナビアを組み合わせた造語)と呼ばれて注目されています」と芦沢。
日本でも人気の高まっているデンマークのデザインスタジオ、ノーム・アーキテクツがデザインディレクターを務める〈Karimoku Case Study〉は、北欧と日本の感性がクロスオーバーするコレクション。ダイニングやリビングなどシーンごとに家具を配置し、ソフトなベージュ系の色合いを基調に落ち着いた空気感を作り出した。壁面にある木を多用したキッチンは〈カリモク〉がこの場所のために特別に製作したもの。彼らが木工のエキスパートであることが、家具だけでなく空間からもにじみ出ている。

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