窓に焦点を当てた展覧会『窓展』が、いのくまさんの美術館でも開催! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

窓に焦点を当てた展覧会『窓展』が、いのくまさんの美術館でも開催!

昨秋から今年はじめにかけて〈東京国立近代美術館〉で開催され、好評を博した『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』が、香川県の〈丸亀市猪熊弦一郎現代美術館〉へと巡回。時代やジャンルを超えた“窓にまつわる作品”が一堂に会する。

パウル・クレー《花ひらく木をめぐる抽象》1925年、東京国立近代美術館蔵。難解な抽象絵画を「こころの窓を開くもの」として捉えることで、鑑賞をより身近にする工夫も。
窓は文明であり、文化であるーーこの考えの下、窓を学問的に研究する活動「窓学」の10年以上にわたる蓄積と、その総合監修を務める建築史・建築批評家、五十嵐太郎(東北大学教授)の学術協力により実現した『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』。絵画、写真、版画、映像、インスタレーション、著名建築家によるドローイングなど、時代やジャンルを越えた“窓にまつわる作品”約100点を11の章に分けて紹介する。
岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》1918年、東京国立近代美術館蔵。岸田劉生が油絵で初めて描いた麗子像。額縁に飾られた麗子の肖像画を描いた、だまし絵のスタイルをとっている。
一口に窓と言っても、その解釈や表現はさまざまだ。内と外を物理的・心理的に隔てるもの、もしくはその逆に双方をつなぐものとして具体的な窓が出てくる作品もあれば、パウル・クレーの《花ひらく木をめぐる抽象》のようにキャンバスに描かれた四角や格子が窓を想起させる抽象絵画や、テレビやパソコンのスクリーンを窓に見立てた映像作品も。
JODI《My%Desktop OSX 10.4.7》2006年、作家蔵。デスクトップ上に現れた複数のフォルダやファイル、ウィンドウを題材にしている。
ル・コルビュジエ《内装スケッチ——窓》20世紀、カナダ建築センター蔵 Canadian Centre for Architecture, © F.L.C./ ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2020 G2271
いつの時代も、アーティストの創作意欲を掻き立ててきた窓。ヨーロッパでは、600年も前から「絵画は窓と親戚関係にある」と言われてきたという。壁に開けられた窓と、額縁の中の絵画。どちらも四角いフレームの中に、今いる場所とは違う世界を映し出す装置として機能しており、そのモチーフは現代アートや写真、映像にも引き継がれている。

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