料理家も太鼓判! 二階堂明弘展@essence kyoto|輪湖雅江の器とごはん | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

料理家も太鼓判! 二階堂明弘展@essence kyoto|輪湖雅江の器とごはん

器は料理を盛ってこそ!ということで、人気作家の最新作を発表する個展に合わせて、作家本人にも料理を作ってもらっちゃおう…という無茶ぶり企画6回目。人気料理家たちからも篤い信頼を寄せられているうつわ作家、二階堂明弘を訪ねて静岡・修善寺の工房へ。新作が中心の個展は京都・岡崎の新しいギャラリー〈essence kyoto〉で新年早々に開催!

静岡の修善寺に建つアトリエ兼住居で暮らす陶芸家、二階堂明弘がつくった「器とごはん」。手前右/《錆器リム皿》×牡蠣オムレツ。手前中央/《錆器ボウル》×わさびの葉の炒め物。手前左/《やきしめ赤ボウル》×オリジナルルーローハン。奥右/《錆器リム鉢》×青菜炒め。奥左/《やきしめ白鉢》×赤大根浅漬け。レシピは後半でご紹介。
2020年1月18日から京都の〈essence kyoto〉で始まる『二階堂明弘展』。販売する予定の器を紹介。手前右/錆器リム皿(φ27×H4cm)8,500円、手前中央/錆器ボウル(φ6×H7cm)3,500円、手前左/やきしめ赤ボウル(φ24×H12cm)8,000円、奥右/錆器リム鉢(φ25×H9cm)7,000円、奥左/やきしめ(φ8×H8cm)5,500円。展覧会情報は文末に。
静岡の修善寺に建つアトリエ兼住居で暮らす陶芸家、二階堂明弘がつくった「器とごはん」。手前右/《錆器リム皿》×牡蠣オムレツ。手前中央/《錆器ボウル》×わさびの葉の炒め物。手前左/《やきしめ赤ボウル》×オリジナルルーローハン。奥右/《錆器リム鉢》×青菜炒め。奥左/《やきしめ白鉢》×赤大根浅漬け。レシピは後半でご紹介。
2020年1月18日から京都の〈essence kyoto〉で始まる『二階堂明弘展』。販売する予定の器を紹介。手前右/錆器リム皿(φ27×H4cm)8,500円、手前中央/錆器ボウル(φ6×H7cm)3,500円、手前左/やきしめ赤ボウル(φ24×H12cm)8,000円、奥右/錆器リム鉢(φ25×H9cm)7,000円、奥左/やきしめ(φ8×H8cm)5,500円。展覧会情報は文末に。
「料理人になるかうつわをつくるか。どっちの道に進むか悩んだのが高校生のころ」という、二階堂明弘。筋金入りの料理好き陶芸家だ。代表作は、鉄のような質感の黒い皿や骨董みたいな焼き締めのボウル。〈eatrip〉の野村友里や料理家の渡辺有子など、料理のプロが愛してやまないうつわとしても知られている。

日本各地で毎月のように個展が開かれ、アメリカや台湾など海外でも行列必至。どうしてこんなに人気なのか、その理由を本人に訪ねても、「どうしてでしょうね。野村(友里)さんにも、“いいねー、ニカちゃん!” って言われるだけで」と苦笑い。色も形もシンプルだけれど、なんだか味わい深くて色っぽい。もちろん持ちやすいし盛りやすい。何より料理の色が映えておいしく見える。でも、きっとほかにも理由があるはずだ。百戦錬磨の料理人たちをこんなに魅了しているんだから。
大人気の土鍋。二階堂家で使っているのは三合炊きサイズ。ごはんもふっくら炊けるし、スープや煮込みにもうってつけ。
白い焼き締めのうつわ。釉薬をかけず、白化粧土をかけてから砥石で丁寧に磨く。
光の具合で紫にも見える黒い皿は、「錆器(しょうき)」と呼ばれる二階堂の代表作。黒い鉄釉を刷毛で塗り重ねることで、独特の表情を出している。
二階堂家の食器棚に並ぶ白い焼き締め。釉薬がかかっていないため、使い続けることで色も風合いも少しずつ変わっていく。
ごはん茶碗にちょうどいい錆器のボウル。高台はなく、形は少し深め。ごはんをよそった時の景色がきれいに見えるし、その上におかずをのっけて食べるのにもちょうどいい。口あたりや手ざわりがしっとり心地いいところも魅力。
大人気の土鍋。二階堂家で使っているのは三合炊きサイズ。ごはんもふっくら炊けるし、スープや煮込みにもうってつけ。
白い焼き締めのうつわ。釉薬をかけず、白化粧土をかけてから砥石で丁寧に磨く。
光の具合で紫にも見える黒い皿は、「錆器(しょうき)」と呼ばれる二階堂の代表作。黒い鉄釉を刷毛で塗り重ねることで、独特の表情を出している。
二階堂家の食器棚に並ぶ白い焼き締め。釉薬がかかっていないため、使い続けることで色も風合いも少しずつ変わっていく。
ごはん茶碗にちょうどいい錆器のボウル。高台はなく、形は少し深め。ごはんをよそった時の景色がきれいに見えるし、その上におかずをのっけて食べるのにもちょうどいい。口あたりや手ざわりがしっとり心地いいところも魅力。
「うつわは “土なりに” つくる」と話す二階堂。その言葉の真意は?
「中学生のころにバブルがはじけたのを見て、他人が決めた価値観なんていうものは、脆くて危うくてすぐ崩れるんだなあと思いました。その衝撃が頭の中にずっとあって、だから高校に入って将来に迷った時、ちゃんと地に足のついたものと関わりたいと考えた。自分の足元にある土から形を生み出すうつわの道に進むことを決めたんです」

陶芸の学校で学びはじめたものの、器用なタイプじゃないので紆余曲折した──という二階堂だが、「でもやめようと思ったことはない。向いているんだと思う」ときっぱり。当時は、自分がつくりたい形に合わせて他所の土地から土を探してくる陶芸家も多かったが、二階堂がめざしたのは「その土地にある土を使い、土の特色を生かしたもの」。なぜなら、それが土でつくるうつわ本来の姿だから。「当時住んでいた益子の土でうつわをつくりはじめました。益子の土は火に弱くてダランと崩れてしまいがちなのですが、そうならないよう適切な温度や焼き方を見つけることで、薄くてシュッとした形に焼き上がるようになった。“土なりにつくる” というか、中心は土なんです」

そうやって生まれたのが「錆器(しょうき)」と呼ばれる二階堂の代表作。鉄分の多い土で成形した器に、刷毛で鉄釉を塗り重ねている。ごくシンプルな黒い器だが、見る角度や盛る料理によって紫がかった色に見え、その不思議な色合いと鉄のような質感がとても艶っぽい。形にも特徴があって、たとえば碗やボウルに高台がないのもそのひとつ。「それがうつわとしての本質的な形だと思うから」

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