永井敬二の椅子コレクション50点、銀座で一挙公開。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

永井敬二の椅子コレクション50点、銀座で一挙公開。

インテリアデザイナーであり、世界的に有名な椅子コレクターでもある永井敬二。彼が世界各国から集めた膨大なコレクションの中から厳選したアイテムを紹介する《「長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子」展 ―永井敬二コレクションより―》が〈ATELIER MUJI GINZA Gallery1〉で開催される。

展示のスタートを飾るのは〈トーネット〉の代表作の一つであり、160年にわたって世界中で愛される《No.14》。ミヒャエル・トーネットによって1819年に設立された〈トーネット〉は曲木技術を完成させたドイツを代表する家具ブランド。1859年に発表した《No.14》は、その曲げの技術を生かした美しい曲線と無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインによって、大量かつ安価に製造・販売を可能にし、組み立て式によって輸送コストもミニマムに抑えた革新的な椅子だ。無印良品では〈トーネット〉が掲げる「多くの人に良質の椅子を」という理念に賛同し、「MUJI manufactured by THONET」として《No.14》のリプロダクトも行っている。
《No.14》ゲブリューダー・トーネット社 1859年
〈トーネット〉は曲木の技術だけでなく、カンティレバー(片持ち構造)も開発。この2つのテクノロジーはプロダクトを通して世界中に広まった。今回の展示では《No.14》を出発点に、そこから派生した椅子を時代の流れに沿って紹介。バウハウスの第1期生であり、スティールパイプ椅子の開発者であるマルセル・ブロイヤー、カーボンシートをブナの成形合板に組み込む手法を編み出し、新しい椅子の可能性を提示した川上元美などが手がけたプロダクトも登場する。国境を越えてさまざまなデザイナーがいかにして曲木の技術や片持ち構造を発展させていったかを視覚的に捉えることができる。
《B3(ワシリー)》マルセル・ブロイヤー 1925年
《CCC》川上元美 1985年
《B3(ワシリー)》マルセル・ブロイヤー 1925年
《CCC》川上元美 1985年
7月25日19時から行われるプレ・オープニングイベントでは永井敬二によるギャラリーツアーを開催(無料・要事前申込)。椅子の解説と合わせて、かつて「曲木の椅子は古くさい」と感じていた永井の考えを変えるきっかけとなったできごとも合わせて紹介するという。

『「長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子」展 ―永井敬二コレクションより―』

〈ATELIER MUJI GINZA Gallery 1〉
東京都中央区銀座3-3-5 無印良品銀座6F。7月26日〜11月24日(店舗休館日は休み)。10時〜21時。入場無料。