
ジグザグ
ZIG-ZAG Chair(1934)
by GERRIT THOMAS RIETVELD(ヘーリット・トーマス・リートフェルト)
- Editor: Wakako Miyake
- Text: Takahiro Tsuchida
- Supervisor: Tomomi Nagayama
今も昔もオランダ人デザイナーはやることが極端だ。《レッドアンドブルー》で安楽椅子を抽象化したリートフェルトは、次いでダイニングチェアを抽象化。ブレイクスルーは、板を斜めに使って脚部にしたことだろう。そのひらめきを実行に移せたのは、彼が木工家具デザイナーとして確かな経験を積んでいたからこそ。座り心地は見た目から想像できる通り。しかしクッションを用いるとデザインの純度は損なわれてしまう。そんな犠牲を払いながらも、リートフェルトが成し遂げたことは椅子のデザインの可能性を大きく拡げた。385,000円(2022年11月現在)。(カッシーナ/カッシーナ・イクスシ ー青山本店 TEL 03 5474 9001)