ライブを重ねたD.A.N.がセカンドアルバムを発表。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ライブを重ねたD.A.N.がセカンドアルバムを発表。

『カーサ ブルータス』2018年8月号より

国内フェスのほか、さまざまなステージを踏んだ3人。計算より、感覚を重視した作品制作の裏側を聞いた。

左から/市川仁也(B)、川上輝(Dr)、櫻木大悟(G, Vo, Syn)。「最近は、喉に気を使って”スロートコート”という紅茶を飲んでいます」(櫻木)
Q 約2年ぶりのニューアルバムになるわけですが、いつ頃から制作を始めていたんですか?
川上輝 昨年の11月くらいから各自、作曲を始めました。
櫻木大悟 それを持ち寄り今年3月と4月に、レコーディングしました。短期間でガッと作りました。

Q 前作発表後から、ずっとライブをされている印象ですが、制作に影響はありましたか?
櫻木 「Sundance」は、川上と市川が本番前のリハーサルで、遊びでやっていたセッションが元になっていますね。
川上 “今のフレーズ、いいじゃん!”ということで、覚えておいて。いつもはフレーズを忘れないようにボイスメモに録ったりして。
櫻木 そんなことしてるの?
市川仁也 実はやってるんだよ。

Q 音源データをメールでやりとりをしながら制作するバンドが多いけど、D.A.N.の場合は?
櫻木 僕らは各自が作った曲を、3人の家の中間地点にあるレンタルスタジオに集まり、演奏しながら作っていきますね。その方が作品に密度が生まれると思っていて、一番納得できるんです。

Q アルバムにはインタールードもあり、1枚を通して統一感がありますが、緻密に計算されているというより、ダイナミズムがストレートに伝わってくるんですよね。
櫻木 素朴なんですよね。録った音の素材の良さを、そのまま活かすようにしました。

Q 全体的に浮遊感のあるサウンドと、ファルセットのボーカルのバランスが心地いい作品になっていると感じました。コンセプトは話し合ったんですか?
櫻木 これがまったく決めなかったんですよ(笑)。レコーディングしているうちに決まっていって。
市川 スタジオで録っているうち、気がついたら進んでました。

Q 10分を超える「Borderland」のような曲も、どんな曲かも決めずに作り込んでいった?
市川 そうですね。実はそれほど考えて作らなかったですよ。
櫻木 曲全体を背骨のように貫くボイスサンプルがあって、それを聴きながらリズムを構成して。
川上 ドラムとベースは、一発で録ったテイクの流れがバッチリで、そのまま使い、そこにメロディやフレーズを重ねました。

Q ライブでの再現に期待です。
櫻木 現状大きな変化はないけど、今後の観客のリアクション次第で進化するかもしれません。

D.A.N.

ダン 2014年に結成。ライブを重ねながらデビューアルバム『D.A.N.』を発表。静寂と狂気を含んだサウンドと、ファルセットボイスのメロディが話題に。新作『Sonatine』を7月18日に発表。発売当日にはゲストを迎えてD.A.N. presents 〈Timeless #3〉をSHIBUYA WWWXで開催。