お気楽なカエルがなぜヘイトシンボルに!? ダークで過激なSNS時代を追ったドキュメンタリー映画が公開。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

お気楽なカエルがなぜヘイトシンボルに!? ダークで過激なSNS時代を追ったドキュメンタリー映画が公開。

インターネット上で模倣、反復され広がっていくキャラクターや行動を指す「ミーム」。その“ミーム”として一躍有名なキャラクターとなった「カエルのペペ」を巡る数奇な運命を追った映画『フィールズ・グッド・マン』が、3月12日より公開。監督のアーサー・ジョーンズとプロデューサー/脚本を担当したジョルジオ・アンジェリーニに話を聞いた。

ペペが登場するコミック『ボーイズ・クラブ』の一コマ。ちょっとおかしなランドウルフ、ダンス好きのブレット、ギャグばかり言うアンディ、みんなの弟分ペペの4人の生活を描く。(C)2020 Feels Good Man Film LLC
「ミーム」とはインターネット用語で、ネット上で模倣され、拡散されるキャラクターや画像、行動などのことを指す。その対象が一躍有名になる反面、作り手の意図とは分断された文脈で使用される危険性も孕んでいる。

アメリカの漫画家、マット・フューリーの作品『ボーイズ・クラブ』に登場する「カエルのペペ」も、「feels good man(気持ちいいぜ)」と発言する漫画の一コマがネット上で使用され始めたことから、ミームと化してしまったキャラクターだ。ミームは徐々にエスカレートし、2016年のアメリカ大統領選時にはオルト・ライト(オルタナ右翼)たちが発する人種差別的なメッセージとともに拡散されるように。ついにはADL(名誉毀損防止同盟)から、ヘイトシンボルとして認定されてしまう事態となる。
悲しい表情をした「sad frog」はペペのミームの中でも特に人気だ。「インターネットの世界を生きる人々の憂鬱な気持ちを代弁しているのだろう」とアーサーは語る。(C)2020 Feels Good Man Film LLC
映画『フィールズ・グッド・マン』は、そんなペペの歴史と、ペペをミームの海から救おうとするマットたちの姿を追ったドキュメンタリーだ。監督したのは、自身も漫画家で、今回が初監督作となるアーサー・ジョーンズ。プロデューサー&脚本を担当したジョルジオ・アンジェリーニとともに話を聞いた。

─アーサーさんはこの映画が初の監督作となります。作品が完成した今、どう感じていますか。

アーサー・ジョーンズ(以下、アーサー) これほど熱を込めた何かを作ったことはなかったので、本当に楽しい経験になりました。順調に評価を得られていることに驚いていますし、熱心に頑張ってくれたスタッフのことも誇りに思っています。

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