CULTURE
クマ? タヌキ? 謎めく瞳のセスジキノボリカンガルー【本誌未発表カット】
August 13, 2019 | Culture, Travel | casabrutus.com
| photo_Megumi Seki text_Kana Umehara
『カーサ ブルータス』9月号特集に登場している、一見するとクマみたいな、タヌキみたいな不思議な動物。でも、なんだかかわいい。実はカンガルーの仲間。セスジキノボリカンガルーと言います。〈よこはま動物園ズーラシア〉にいる「モアラ」を紹介します。
セスジキノボリカンガルーはインドネシアとパプアニューギニア領であるニューギニア島にのみ生息する固有種。カンガルーの仲間だけれど、木の上で生活をするため、後ろ足よりも木に登るための前足の腕力やかぎ爪が発達しているのが特徴だ。現在、国内では〈よこはま動物園ズーラシア〉で、このモアラ(6歳)とタニ(12歳)の2頭のみ飼育されている。
モアラはちょっと変わっていて、木の上よりも実は地面が好き。展示場には、セスジキノボリカンガルーたちが自由に行き来できるように大きな木の枝をいくつも渡らせているが、モアラには関係ない。地面で、好きな草を探したり、日陰でのんびりしたり。自由気ままに過ごしているところを見ることができるはず。
背中に2本のラインが入っているのがセスジキノボリカンガルーの特徴。個体によって背中と尾の模様が違うので、後ろ姿をみればどちらがモアラで、タニかわかる。
また、モアラたちの展示場のお隣には、アカカンガルーの群れが暮らす大草原。同じカンガルーの仲間で、平地暮らしと木の上暮らしで、どこがどう違うのかと見比べてみるのもおもしろい。
背中に2本のラインが入っているのがセスジキノボリカンガルーの特徴。個体によって背中と尾の模様が違うので、後ろ姿をみればどちらがモアラで、タニかわかる。
また、モアラたちの展示場のお隣には、アカカンガルーの群れが暮らす大草原。同じカンガルーの仲間で、平地暮らしと木の上暮らしで、どこがどう違うのかと見比べてみるのもおもしろい。