VEHICLE
Chill CARS|積載性と走破性を両立させた、よく働くクルマ。
『カーサ ブルータス』2021年12月号より
November 11, 2021 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Izuru Endo illustration_Daijiro Ohara
SUVには、クーペとSUVのように、異カテゴリーを組み合わせたクロスオーバーSUVという概念がある。先駆者のひとつが、〈三菱〉のワンボックスワゴン《デリカ・スターワゴン4WD》だ。
1979年に登場した〈三菱〉のワンボックスワゴン《デリカ・スターワゴン》。基本的に舗装路を走るクルマだったが、悪路に強いSUVを擁していた〈三菱〉は、得意の四輪駆動技術を移植して、《デリカ・スターワゴン4WD》を生み出した。
特に1986年デビューの2代目は、洗練度を高めつつ、アンダーバーや大きなオフロードタイヤにより武骨さを強調したデザイン、そしてワンボックスワゴン+四輪駆動車という他にない性格を生かして、〈三菱〉の歴史に残る一台となった。
人と荷物を大量に積めるワンボックスワゴンの利便性と、道なき道を進む四輪駆動車を足した複合的なコンセプトは、過去にほぼ例がなかった。1970年代末にクロスオーバーSUVを考えついた、当時の〈三菱〉の先見性がうかがえる。その証拠に現在でも、その末裔《デリカD:5》が同一コンセプトで販売されている。
多人数乗車のクルマがミニバンやSUVに置き換わった今、ボンネットがないワンボックスワゴンというだけでも新鮮。それが岩場やガレ地を豪快に走ることができるという意外性が、このクルマが持つ唯一無二の魅力を、さらに深めている。
特に1986年デビューの2代目は、洗練度を高めつつ、アンダーバーや大きなオフロードタイヤにより武骨さを強調したデザイン、そしてワンボックスワゴン+四輪駆動車という他にない性格を生かして、〈三菱〉の歴史に残る一台となった。
人と荷物を大量に積めるワンボックスワゴンの利便性と、道なき道を進む四輪駆動車を足した複合的なコンセプトは、過去にほぼ例がなかった。1970年代末にクロスオーバーSUVを考えついた、当時の〈三菱〉の先見性がうかがえる。その証拠に現在でも、その末裔《デリカD:5》が同一コンセプトで販売されている。
多人数乗車のクルマがミニバンやSUVに置き換わった今、ボンネットがないワンボックスワゴンというだけでも新鮮。それが岩場やガレ地を豪快に走ることができるという意外性が、このクルマが持つ唯一無二の魅力を、さらに深めている。
country: Japan
year: 1986-99
seats : 8
size : L4,460×W1,695×H1,975mm
price: approx 2,400,000 yen
special thanks to Marumi Auto TEL 049 274 3250
※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。
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