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Chill CARS|積載性と走破性を両立させた、よく働くクルマ。

『カーサ ブルータス』2021年12月号より

| Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako   text_Izuru Endo   illustration_Daijiro Ohara

SUVには、クーペとSUVのように、異カテゴリーを組み合わせたクロスオーバーSUVという概念がある。先駆者のひとつが、〈三菱〉のワンボックスワゴン《デリカ・スターワゴン4WD》だ。

三菱 デリカ・スターワゴン4WD
三菱 デリカ・スターワゴン4WD
1979年に登場した〈三菱〉のワンボックスワゴン《デリカ・スターワゴン》。基本的に舗装路を走るクルマだったが、悪路に強いSUVを擁していた〈三菱〉は、得意の四輪駆動技術を移植して、《デリカ・スターワゴン4WD》を生み出した。

特に1986年デビューの2代目は、洗練度を高めつつ、アンダーバーや大きなオフロードタイヤにより武骨さを強調したデザイン、そしてワンボックスワゴン+四輪駆動車という他にない性格を生かして、〈三菱〉の歴史に残る一台となった。

人と荷物を大量に積めるワンボックスワゴンの利便性と、道なき道を進む四輪駆動車を足した複合的なコンセプトは、過去にほぼ例がなかった。1970年代末にクロスオーバーSUVを考えついた、当時の〈三菱〉の先見性がうかがえる。その証拠に現在でも、その末裔《デリカD:5》が同一コンセプトで販売されている。

多人数乗車のクルマがミニバンやSUVに置き換わった今、ボンネットがないワンボックスワゴンというだけでも新鮮。それが岩場やガレ地を豪快に走ることができるという意外性が、このクルマが持つ唯一無二の魅力を、さらに深めている。
悪路に強いワンボックス車という、唯一無二の特徴を示す、十分に確保された地上高。
悪路に強いワンボックス車という、唯一無二の特徴を示す、十分に確保された地上高。
時代の流行に左右されにくい、直線構成のインパネ。設置された水平器は、本格派四輪駆動車の証だ。
時代の流行に左右されにくい、直線構成のインパネ。設置された水平器は、本格派四輪駆動車の証だ。
後方に回転する2列目シートにより、車内は応接スペース風に変身。レジャーシーンも彩る。
後方に回転する2列目シートにより、車内は応接スペース風に変身。レジャーシーンも彩る。
アンダーガードバー、マッドフラップが武骨なリアビュー。
アンダーガードバー、マッドフラップが武骨なリアビュー。
悪路に強いワンボックス車という、唯一無二の特徴を示す、十分に確保された地上高。
時代の流行に左右されにくい、直線構成のインパネ。設置された水平器は、本格派四輪駆動車の証だ。
後方に回転する2列目シートにより、車内は応接スペース風に変身。レジャーシーンも彩る。
アンダーガードバー、マッドフラップが武骨なリアビュー。

country: Japan
year: 1986-99
seats : 8
size : L4,460×W1,695×H1,975mm
price: approx 2,400,000 yen

special thanks to Marumi Auto TEL 049 274 3250
※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。

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