VEHICLE
Chill CARS|奇をてらわない作りが魅力の、本格オフロード車。
『カーサ ブルータス』2020年2月号より
January 10, 2020 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Fumio Ogawa illustration_Daijiro Ohara
デザインレス・デザインという言葉がある。ことさらトレンドを意識したり、いわゆるカッコいいものを作ろうとせずに出来上がった、良いもの。クルマだと、たとえば、ここでとりあげた1987年発表の《日産サファリ》だ。
オリジナルは51年に《ジープ》のフォロワーとして生まれた《日産パトロール》。機能主義のかたまりだったそのクルマの衣鉢(いはつ)を継ぐように、初代《サファリ》(80年)と、今回の2代目は、オフロード走行を主目的に設計された。
荒れ地でも車輪が地面から離れにくい設計ができるラダーフレームを採用。メインのパワーユニットは、低回転域で太いトルクが出るディーゼルエンジンだ。
加えて、大きな荷室をもったボディと、存在感のあるタイヤ。ホイールは16インチ径と小さめだが、701の扁平率。今のSUVなみの601で換算すると、18インチ径の大径ホイールを履いたのと同じ大きさになる。見た目でなく、荒れ地でも衝撃を緩和するため側壁の厚いタイヤというのが、本格的である。
取材車のエクストラハイルーフ仕様が特に魅力的だ。スタイルのバランスだけでなく、荷物を満載して砂漠だろうと岩場だろうと走破していくイメージがいい。
機能を突き詰めた形。「NISSAN」のロゴが大きなフロントマスクだけはスタイリストの手が入っているが、全体としては奇をてらっていない。それなのに、いや、それゆえに存在感が大きい。
荒れ地でも車輪が地面から離れにくい設計ができるラダーフレームを採用。メインのパワーユニットは、低回転域で太いトルクが出るディーゼルエンジンだ。
加えて、大きな荷室をもったボディと、存在感のあるタイヤ。ホイールは16インチ径と小さめだが、701の扁平率。今のSUVなみの601で換算すると、18インチ径の大径ホイールを履いたのと同じ大きさになる。見た目でなく、荒れ地でも衝撃を緩和するため側壁の厚いタイヤというのが、本格的である。
取材車のエクストラハイルーフ仕様が特に魅力的だ。スタイルのバランスだけでなく、荷物を満載して砂漠だろうと岩場だろうと走破していくイメージがいい。
機能を突き詰めた形。「NISSAN」のロゴが大きなフロントマスクだけはスタイリストの手が入っているが、全体としては奇をてらっていない。それなのに、いや、それゆえに存在感が大きい。
special thanks to_Accel motors (TEL 0066 9708 6042)
※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。
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