FOOD
九州西岸の新しいクラフト蒸留所。
『カーサ ブルータス』2019年1月号より
December 9, 2018 | Food | window on the world | photo_Yoshikazu Shiraki text_Sawako Akune editor_Kazumi Yamamoto
近年にわかに世界的な注目を集めるジャパニーズウイスキー。大手酒造メーカーはもとより、小規模な蒸留所も続々誕生して盛り上がりを見せる。なかでも2018年春に稼働した鹿児島県西岸の〈嘉之助蒸溜所〉は、クラフト蒸留所の注目株のひとつだ。
母体である〈小正醸造〉は、1833年創業の古参の焼酎メーカー。焼酎で培ってきた酒造りの高い技術を、原料は違えど同じ蒸留酒であるウイスキーの分野で発揮していくという。
ランドスケーププロダクツの中原慎一郎がデザイン監修を手がけた蒸留所は、すっきりとモダンな佇まい。白い砂浜が南北40km続く吹上浜沿いというロケーションも素晴らしく、間近での製造工程見学はもとより、オリジナルアイテムが並ぶショップ、海を一望にするバースペースなど見どころも多い。これから要注目のニュースポットをいち早く訪ねたい。
〈嘉之助蒸溜所〉鹿児島県日置市日吉町神之川845-3 TEL 099 201 7700。10時〜17時。工程見学ツアー1,000円はHPより要予約。