FOOD
ステーキの極みに会いに日光・霧降高原へ|Pのローカルレストラン探訪
March 1, 2018 | Food, Travel | casabrutus.com | photo_Masahiro Goda text_Michiko Watanabe illustration_Yoshifumi Takeda editor_Ai Sakamoto
親子2代にわたる、牛肉への情熱と愛情がこもった、ちょっぴり贅沢なステーキをいただきます。
29292929292929292929肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉♡♡♡ ああ、肉が食べたい。ともかく、肉が食べたいよぉ。そんなこと、ありませんか。私はあります、あるんです。いても立ってもいられないくらい、身体が肉を求めてるときが。疲れてるんじゃない? 確かにそれもあるかもですが、むしろ、元気だから食べたいってこともある。肉といっても、鶏胸肉ではなく、食べるといったらステーキですよ。
東京には、アメリカやらフランスから次々ステーキ屋さんがやって来て、どこも好調だが、ここでいうステーキは「本物の“和牛”」のそれである。大きければいいわけではない。「いきなり」でなくてもいい。大事なのは「質」だ。少量でも上質の牛肉をいただいたときの満足感。それを味わいたいのだ。
そんなときは、ちょいと日光まで足を延ばすことをおすすめしたい。〈日光グルマンズ和牛〉、この名を覚えて欲しい。なにしろ、登録されている名が「和牛」なんである。だから、電話をかけると「和牛です」と答えてくれる。思わず、くすっと笑ってしまうかわいらしさだ。岩手の前沢牛を中心に、松阪、仙台、とちぎなど、最高のクオリティを誇る牛肉のみを厳選し、この上なくおいしいステーキを提供している店である。
まずは、この店のステーキの“凄み”からお伝えたしたい。スープ、オードブル、サラダと続いたあと、待ちかねたステーキが鉄板の上でジュージューいいながら登場する。その香りのいいこと♡ 表面にふられた塩、胡椒がカリッと焼けていて香ばしいのである。クラッ。はい、うれしくてクラッときます。
はやる気持ちを鎮めながら、お肉にナイフを入れると、肉汁ドバッと出ると思うでしょ。これが一滴も出ないのだ。にもかかわらず、口に含んで嚙んだ途端、肉汁がわわわっと湧いて出てくるのである。肉汁が口いっぱいに広がるシアワセ。満足感に満たされる。この一口のために日光まで来たのだ。ああ、本当に来てよかった。
はやる気持ちを鎮めながら、お肉にナイフを入れると、肉汁ドバッと出ると思うでしょ。これが一滴も出ないのだ。にもかかわらず、口に含んで嚙んだ途端、肉汁がわわわっと湧いて出てくるのである。肉汁が口いっぱいに広がるシアワセ。満足感に満たされる。この一口のために日光まで来たのだ。ああ、本当に来てよかった。
さて、ちょっと時間を巻き戻して、と。この店、肉のランクでお値段が決まる。どのあたりにするか悩みどころであるが、その前にヒレにするかロースにするかを決めよう。うーん、うーんと悩んだ末、ヒレに。季節によっても若干お値段の差は変わるそうだが、ランチなら4,400円〜、ディナーは5,500円(ロース)〜。
でも、せっかくここまで来たのだからと、「特Bステーキ」のヒレ(15,000円)をはり込んでみた。普通は客に焼く前の肉を見せることはないのだが、特別に見せてもらうと、ヒレながら脂が美しくも繊細なマーブル状に入っていて、見るからにおいしそう。
でも、せっかくここまで来たのだからと、「特Bステーキ」のヒレ(15,000円)をはり込んでみた。普通は客に焼く前の肉を見せることはないのだが、特別に見せてもらうと、ヒレながら脂が美しくも繊細なマーブル状に入っていて、見るからにおいしそう。
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illustration Yoshifumi Takeda
P
ぴい 食中心のライター&編集者。「家政婦が見た!」的にこそっと取材したいタチ。原稿を書かなくて済むならどんなに幸せかといつも夢見ている。