FOOD
小寺慶子のレストラン予報|広尾〈茶禅華〉
March 31, 2017 | Food | RESTAURANT FORECAST | text_Keiko Kodera
レストラン予報「お茶と中国料理の華麗なペアリングに魅了されるでしょう」
料理とお酒などの飲み物を合わせるペアリングというスタイルが浸透して久しい。最近はクラフトビールにワイン、日本酒など、多種を織り交ぜ、コース仕立てで料理とともに楽しませる店も増えているが、お茶に軸足を置いたペアリングが新しいと評判を呼んでいるのが、南麻布の〈茶禅華〉だ。
料理長の川田智也さんは20歳のときに〈麻布長江〉に入社。中国料理の技術を磨いたのち、日本料理の食材や料理に対する向き合い方を学ぶべく〈龍吟〉の門を叩いた。日本固有の精神と中国から伝わった文化や学問の融合を意味する“和魂漢才”は、川田さんのテーマのひとつで、ふたつの店で体得した技法や知恵が、15品で構成されるコースに凝縮されている。香りと温度に重心を置いた料理の味をさらに引き立てるペアリングコースは3種を用意しているが、イチオシはワインや紹興貴酒の合間に中国茶をはさんだミックスペアリング。緻密に計算された味の重なり合い、甘美な余韻がペアリングの愉しさを体感させてくれる。
料理長の川田智也さんは20歳のときに〈麻布長江〉に入社。中国料理の技術を磨いたのち、日本料理の食材や料理に対する向き合い方を学ぶべく〈龍吟〉の門を叩いた。日本固有の精神と中国から伝わった文化や学問の融合を意味する“和魂漢才”は、川田さんのテーマのひとつで、ふたつの店で体得した技法や知恵が、15品で構成されるコースに凝縮されている。香りと温度に重心を置いた料理の味をさらに引き立てるペアリングコースは3種を用意しているが、イチオシはワインや紹興貴酒の合間に中国茶をはさんだミックスペアリング。緻密に計算された味の重なり合い、甘美な余韻がペアリングの愉しさを体感させてくれる。
〈茶禅華〉
オープンは2月10日。店名は“茶禅一味”という禅宗の言葉に由来。「人と自分と食材と向き合う」という思いが込められている。