FOOD
京都に新たな音楽空間が誕生。田中知之が手がけた、森の中で音楽を浴びるミュージックラウンジ。
『カーサ ブルータス』2024年10月号より
September 15, 2024 | Food, Culture | a wall newspaper | photo_Keisuke Fukamizu text_Akihiro Furuya
FPMの田中知之がプロデュースしたサウンドフォレスト〈FUL〉。京都出身の彼が思い描く音楽の鎮守の森とは?
降り注ぐような音には、えも言われぬ心地よさがある。田中知之が7月に京都でオープンさせたミュージックラウンジはサウンドフォレストを標榜。彼が提供する新しい音楽体験とは?
──〈FUL〉誕生の経緯を聞かせていただけませんか?
京都・木屋町にミュージックバー的なものを作ってほしいというオファーでした。でもイメージを膨らませるうちに大口径のスピーカーもなければ、居並ぶレコードもターンテーブルもないという形になってしまったのです。いわゆる今流行っているミュージックバーのアイコンが、すべて排除される形になっちゃって(笑)。
──〈FUL〉誕生の経緯を聞かせていただけませんか?
京都・木屋町にミュージックバー的なものを作ってほしいというオファーでした。でもイメージを膨らませるうちに大口径のスピーカーもなければ、居並ぶレコードもターンテーブルもないという形になってしまったのです。いわゆる今流行っているミュージックバーのアイコンが、すべて排除される形になっちゃって(笑)。
──なぜ、そういう形に?
京都という街を想起したら、スピリチュアルで“鎮守の森”のような音楽ラウンジがあったらおもしろいかなと。そこで〈MAESTRO〉の綛谷武史さんや〈松竹園〉の竹岡篤史の手を借りて、店内に森を仕立ててみたのです。
──降り注ぐサウンドスケープはいわゆる空間音楽ですか?
いや、ドルビーアトモスを使った空間音楽のような三次元の多チャンネルではないです。〈1SOUND〉というアメリカのスピーカーを10基天井に配して音楽の森を作り出しています。この〈1SOUND〉、バリ島のセレブ御用達のビーチラウンジ〈POTATO HEAD〉でも使われている人気のスピーカーで、解像度が高く、周波数帯の整理が行き届いていて、僕が狙うサウンドフォレストを作るにはうってつけの機材でした。
京都という街を想起したら、スピリチュアルで“鎮守の森”のような音楽ラウンジがあったらおもしろいかなと。そこで〈MAESTRO〉の綛谷武史さんや〈松竹園〉の竹岡篤史の手を借りて、店内に森を仕立ててみたのです。
──降り注ぐサウンドスケープはいわゆる空間音楽ですか?
いや、ドルビーアトモスを使った空間音楽のような三次元の多チャンネルではないです。〈1SOUND〉というアメリカのスピーカーを10基天井に配して音楽の森を作り出しています。この〈1SOUND〉、バリ島のセレブ御用達のビーチラウンジ〈POTATO HEAD〉でも使われている人気のスピーカーで、解像度が高く、周波数帯の整理が行き届いていて、僕が狙うサウンドフォレストを作るにはうってつけの機材でした。
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