FOOD
小寺慶子のレストラン予報|渋谷〈タートル〉
『カーサ ブルータス』2023年5月号より
April 10, 2023 | Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Kayoko Ueda text_Keiko Kodera
渋谷系酒場の最適解として人気を集めるでしょう。
100年に1度の再開発が進む渋谷のメインストリート、道玄坂は酒場好きにとっての “痛快ブギウギ通り” 。新旧さまざまなタイプの店が軒を連ねるが「お洒落で自由でカッコいい」渋谷系酒場として人気急上昇中なのが〈タートル〉だ。
東京の酒場文化を愛し、愛されてきたオーナーの久我耕輔さんが、新店をオープンさせるにあたり、メニューの共同開発を依頼したのは、旧知の友人で〈銀座鼓門〉や虎ノ門〈器楽亭+〉といった人気店を営む浅倉鼓太郎さん。
和食の料理人として活躍する浅倉さんだが「あらゆるものがミックスしながら発展していく渋谷の文化を酒場のメニューでも表現したい」と、ラム肉を使った麻婆豆腐やネギのペーストを春雨に絡め、たっぷりと唐墨をまぶした名物など、中華の要素も多分に盛り込んだ。細長くカットした鶏もも肉を内側に巻き込んでから2度揚げすることでジューシーに仕上げた唐揚げなど酒場の定番メニューにも創意が光る。春風が心地よいこの季節に「今日は渋谷で4時♥」と早飲みできるのも魅力的だ。
東京の酒場文化を愛し、愛されてきたオーナーの久我耕輔さんが、新店をオープンさせるにあたり、メニューの共同開発を依頼したのは、旧知の友人で〈銀座鼓門〉や虎ノ門〈器楽亭+〉といった人気店を営む浅倉鼓太郎さん。
和食の料理人として活躍する浅倉さんだが「あらゆるものがミックスしながら発展していく渋谷の文化を酒場のメニューでも表現したい」と、ラム肉を使った麻婆豆腐やネギのペーストを春雨に絡め、たっぷりと唐墨をまぶした名物など、中華の要素も多分に盛り込んだ。細長くカットした鶏もも肉を内側に巻き込んでから2度揚げすることでジューシーに仕上げた唐揚げなど酒場の定番メニューにも創意が光る。春風が心地よいこの季節に「今日は渋谷で4時♥」と早飲みできるのも魅力的だ。
[予算]1人4,500円前後
つまみはひと皿500円前後。グラスワインは650円から。飲んで食べて、懐も胃袋も大満足。
[予約]全席予約可
窓を開放してテラスに見立てた席もテーブルもカウンターもすべて予約可。大人数の場合は早めに。
[ドレスコード]カジュアル
カラフルなタイルなど、ポップなエッセンスも取り入れた空間に似合うカジュアルコーデで。
小寺慶子
こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味はひとり焼肉と肉旅(ミートリップ)と酒場で食べ物回文を考えること。「なめことアサリさ、あと米な」(朝ごはんの基本)