FOOD
そばも料理もミシュラン仕込み! 〈浅草 ひら山〉|寺尾妙子のNEWSなレストラン
March 18, 2022 | Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
気軽に、それでいながら独創性豊かな料理と通をも唸らせる、〆のそば! 東京きっての名店で修業を重ねた店主による〈浅草 ひら山〉がオープン。
次にミシュランで星がつく、そば店はココかも! 2021年11月にオープンした〈浅草 ひら山〉はそんな期待を抱かせてくれる。なぜなら、店主、平山周はそばを〈ほそ川〉、日本料理を〈銀座 小十〉という、それぞれ星付きの店で身につけてきたから。
「日本料理をベースにした、そばの店を目指しています。そうなると、そば割烹の店も当てはまるのですが、僕はもっと気軽に楽しんでいただきたいので基本、メニューはアラカルト。素材にはこだわって、できるだけ手作り、できたてを提供したいと思っています」(平山)
「日本料理をベースにした、そばの店を目指しています。そうなると、そば割烹の店も当てはまるのですが、僕はもっと気軽に楽しんでいただきたいので基本、メニューはアラカルト。素材にはこだわって、できるだけ手作り、できたてを提供したいと思っています」(平山)
手作り、そしてオリジナリティへのこだわりから、メニューも独特。「板わさ」や「車海老の天ぷら」といったそば店定番ではない。海老の天ぷらも、車海老より少数派の白海老を使用し、白海老ならではの上品な味わいに、スダチを添えて。しっとり仕上げた鴨ロースはスライスするだけではなく、花山葵と合えるなど、さりげなく捻りを効かせているのだ。
通年メニューに加え、季節感溢れる一品もぜひ。春先はほろ苦いふきのとうの天ぷら、ミソをたたえたヤリイカと菜の花のぬた和えのほか、山菜のこごみを使った白和えの衣は酒粕入り。日本酒との相性も抜群の品々が揃っている。
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illustration Yoshifumi Takeda
寺尾妙子
てらお たえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。