FOOD
〈LESS〉の本物パネットーネでクリスマス準備を!|寺尾妙子のNEWSなレストラン
| Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
世界水準のクオリティ。星付きのトップレストランでそれぞれシェフパティシエを務めた2人が始めた恵比寿のパティスリー〈LESS〉がリニューアル。看板商品パネットーネがパワーアップしている。
昨秋のオープン以来、スイーツファンの話題を集めている恵比寿〈LESS by Gabriele Riva & Kanako Sakakura(レス バイ ガブリエレ・リヴァ & カナコ・サカクラ)〉が、リニューアルした。この店は、なんといってもオーナーシェフ2人の経歴がすごい。ミラノ生まれのガブリエレ・リヴァはNY〈NOBU〉で、坂倉加奈子はミシュラン星付きのノルウェー〈バガテル〉や青山〈NARISAWA〉などでシェフパティシエを務めているのだ。
主役はパネットーネ。ミラノ発祥で、クリスマスシーズンに食べられる伝統菓子で、ここでは通年の商品だ。開店から1年間、改良を重ねた生地は、さらに香り豊かに、さらにフワッ&しっとり。それは世界のガストロノミー最前線で磨かれた技術とセンスの結晶だ。柑橘味の生地には、柚子のピールがアクセント。
「イタリア菓子やフランス菓子を世界各地でつくってきた私たちは、常にその土地の風土や素材と向き合ってきました。この店でも意識的に日本の素材を取り入れています」(坂倉)。
主役はパネットーネ。ミラノ発祥で、クリスマスシーズンに食べられる伝統菓子で、ここでは通年の商品だ。開店から1年間、改良を重ねた生地は、さらに香り豊かに、さらにフワッ&しっとり。それは世界のガストロノミー最前線で磨かれた技術とセンスの結晶だ。柑橘味の生地には、柚子のピールがアクセント。
「イタリア菓子やフランス菓子を世界各地でつくってきた私たちは、常にその土地の風土や素材と向き合ってきました。この店でも意識的に日本の素材を取り入れています」(坂倉)。
衝撃的なのが生菓子だ。ショウケースには数個ずつ。できたてを並べる。従来のフランス菓子店のように、製造工程でいったん冷凍するという作業は必要最低限に止める。
「素材ありきで、オーダーごとにつくったものを出す高級レストランのお菓子のおいしさを、みなさんにお届けしたくて。アウトプットの仕方を考え抜いた結果なんです」と坂倉は語る。
できたてだから風味が鮮烈! 極薄のタルト生地はビビッドなサクサク感で、はかない。ゴルゴンゾーラとシャインマスカットやチョコレートとガラムマサラなど、個性的な取り合わせをした素材も引き立っている。
「素材ありきで、オーダーごとにつくったものを出す高級レストランのお菓子のおいしさを、みなさんにお届けしたくて。アウトプットの仕方を考え抜いた結果なんです」と坂倉は語る。
できたてだから風味が鮮烈! 極薄のタルト生地はビビッドなサクサク感で、はかない。ゴルゴンゾーラとシャインマスカットやチョコレートとガラムマサラなど、個性的な取り合わせをした素材も引き立っている。
活躍の場をレストランから街場に移した2人の、パティスリー革命は始まったばかり。この先もどんな展開を見せてくれるのか、楽しみで仕方ない。

〈LESS by Gabriele Riva & Kanako Sakakura(レス バイ ガブリエレ・リヴァ & カナコ・サカクラ)〉
東京都目黒区三田1-12-25金子ビル1F TEL 03 6451 2717。11時〜19時。水曜休。パネットーネ(ホール)3,500円〜、ケーキ300円〜。テイクアウト、商品によっては取り寄せ可。現在はイートインは休止。

寺尾妙子
てらお たえこ 食ライターとして雑誌やWEBで執筆。好きな食材はごはん、じゃがいも、トリュフ。現在、趣味の茶の湯に邁進中。
