FOOD
京のおやつと箸休め|〈Kew〉のカスタードドーナツ。
| Food | casabrutus.com | photo_Kunihiro Fukumori text_Shoko Nishimura
金閣寺、龍安寺、仁和寺といった名刹が並ぶ、きぬかけの路と呼ばれるエリアに、この3月オープンしたカフェ〈Kew〉。レトロな長屋風の建物の1室に小さなキッチンと7席のカウンターを設け、イギリス仕込みのチーズケーキやドーナツを提供している。
店主の大木健太さんは、20歳の時にイギリスに渡り、写真家として活動していたが、30歳の時、ロンドン通なら知らない人はいないモダンブリティッシュのスターレストラン〈セント・ジョン〉に魅了されてしまう。店の一員になりたい一心でペストリーセクションのスタッフとなり、そこで作るようになったのがこの〈カスタードドーナツ〉。
帰国後、「いつかチーズケーキとドーナツの店を出したい」と思うも、セント・ジョンの味のままではないと感じるようになった大木さん。試行錯誤を重ね、いろんな人に食べてもらううちに、日本の材料で作る甘みをかなり調整したドーナツにたどりついた。
ドーナツは持つとずっしり手ごたえがあり、中にはクリームがぎっしり。カスタードと生クリームを合わせているので軽くて甘すぎず、とろとろで口当たりなめらか。夢中になって一気に半分くらいまで食べてしまう。
始めはひと味もふた味も違うクリームにハッとし、ひと息つくと今度は生地のおいしさに気づく。こちらも軽くて、ドーナツとは思えぬ爽やかさ。ふわふわの生地からほのかにレモンの香りがし、クリームとのバランスが絶妙で後味もよい。お皿に残った砂糖も生地にくっつけてきれいに完食したくなる。
数に限りがあるので、どうしてもドーナツをと言う人は早めの来店がおすすめ。もちろん、チーズケーキや焼き立てマドレーヌにもここだけの味がある。街中から少し距離があり、時には並ぶこともあるが、食べ終わった人はみんな笑顔。幸せな気持ちになれる。
帰国後、「いつかチーズケーキとドーナツの店を出したい」と思うも、セント・ジョンの味のままではないと感じるようになった大木さん。試行錯誤を重ね、いろんな人に食べてもらううちに、日本の材料で作る甘みをかなり調整したドーナツにたどりついた。
ドーナツは持つとずっしり手ごたえがあり、中にはクリームがぎっしり。カスタードと生クリームを合わせているので軽くて甘すぎず、とろとろで口当たりなめらか。夢中になって一気に半分くらいまで食べてしまう。
始めはひと味もふた味も違うクリームにハッとし、ひと息つくと今度は生地のおいしさに気づく。こちらも軽くて、ドーナツとは思えぬ爽やかさ。ふわふわの生地からほのかにレモンの香りがし、クリームとのバランスが絶妙で後味もよい。お皿に残った砂糖も生地にくっつけてきれいに完食したくなる。
数に限りがあるので、どうしてもドーナツをと言う人は早めの来店がおすすめ。もちろん、チーズケーキや焼き立てマドレーヌにもここだけの味がある。街中から少し距離があり、時には並ぶこともあるが、食べ終わった人はみんな笑顔。幸せな気持ちになれる。
〈Kew(キュー)〉
京都市右京区竜安寺五反田町15。 TEL 080 9713 1499。050 1007 7181(5月下旬以降開通予定)。11時~18時(スイーツが売り切れ次第閉店)。月曜休&不定休あり。
