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〈メゾン マルジェラ〉アーティザナルの美学に浸る劇場型インスタレーションへ。
『カーサ ブルータス』2023年9月号より
| Fashion, Art, Design | PR | photo_Masaki Ogawa text_Masae Wako
ジョン・ガリアーノがクリエイティブ・ディレクターを務める〈メゾン マルジェラ〉のインスタレーションが、東京・渋谷で開催中。刺激的で美しい世界に没入し、ガリアーノのメッセージを体感したい。
オートクチュール・演劇・映像が一体化した作品『シネマ・インフェルノ』を、ドラマチックなインスタレーションとして表現。ヴィンテージカーが窓からダイブする空間に〈メゾン マルジェラ〉のオートクチュールに相当する「アーティザナル」をまとったマネキンが並ぶ。
時にスリリングでエキサイティング。時に詩的で情緒的。美しい服に感情がゆさぶられる心地よさを、〈メゾン マルジェラ〉のクリエイティブ・ディレクター、ジョン・ガリアーノは教えてくれる。彼は、自らが望む世界観や社会へのメッセージを、コレクションを通して伝える優れたストーリーテラーだ。
渋谷の町に突然現れた、映画館のようなエントランス。今回のインスタレーションは、パリでの展示を進化させた東京オリジナルのバージョン。ファサードデザインも今回のオリジナル。
そんなガリアーノの世界に没入できる劇場型インスタレーション『シネマ・インフェルノ』が、東京・渋谷で開催中。レトロなネオンサインに誘われて会場へ入ると、シネマスクリーンから飛び出してきたような架空の町が現れる。ドラマチックな空間の随所には、メゾンのオートクチュールにあたる「アーティザナル」コレクションを着たマネキンたち。なんて美しいんだろうとドキドキする。
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