FASHION

マティスの色彩にインスパイアされた〈ゲラン〉の幸福の香り。

May 24, 2023 | Fashion, Art, Design | casabrutus.com | text_Chiyo Sagae

アートとともに時代のフレグランスを創造し続ける〈ゲラン〉と〈メゾンマティス〉のコラボが実現。色や形で幸せを創造し続けたマティスの芸術と、人の記憶を喚起する香りのエキスパートによる “幸福の香り” が誕生しました。

《ラールエラマティエール》コレクションの最新の香り「ジャスミンボヌール」。左から〈メゾンマティス〉エディションのデザインをエンボス加工で施した「エクセプショナルプレート」キャップの200mlボトル、中央はそのボックス。右はマティスが愛した南仏の芳香を感じさせるイチジクの香りのキャンドル《フィグアズールフレグラスキャンドルメゾンマティスエディション》。

色鮮やかに、光に溢れた20世紀の巨匠画家、アンリ・マティス晩年の絵画を目にするとき、私たちの中に呼び起こされるもの。それは「幸福」と呼ぶに相応しい、健やかで、ピュアな、心躍るものではないだろうか。それをフレグランスで表現したら!?　2023年、香りの殿堂〈ゲラン〉が一つの形にした。

コーラルピンクのフレグランス、《ジャスミンボヌール（オーデパルファン）》100ml。トップノートはベルガモットとアプリコットが溶け合うフルーティでまろやかな香り。金木犀とローズがジャスミンを包み、花の香りが溢れるハートノートに続き、ベースノートではフローラルとパウダリーなアイリスノートに包まれて、ペチパーとモスが出合う。

1826年の創業当時より各時代のアートにインスパイアされ、多くのアイコニックなフレグランスを創出してきた〈ゲラン〉が、今回パートナーとして迎えたのが〈メゾンマティス〉だ。アンリ・マティスの曾孫の一人、ジャン＝マテュー・マティスが設立し、画家の価値観や哲学を称え、それを現代のデザイナーによる家具や装飾品として展開する〈メゾンマティス〉。作品を模倣することなく、その豊かな色彩や愛情深きエスプリを現代のオブジェに蘇らせる彼らと〈ゲラン〉による新たな香りの誕生だ。