FASHION
芸術とモード共演で知るイヴ・サンローランの世界。
『カーサ ブルータス』2022年4月号より
April 1, 2022 | Fashion, Art | a wall newspaper | text_Chiyo Sagae illustration_Kenji Oguro
サンローランの作品を美術品とともに鑑賞する異色の展覧会がパリの6つの美術館で開催中。
「僕の武器は、僕の生きる時代とそのアートへの視線」と語ったイヴ・サンローラン。26歳で初のコレクションを発表してから60年を迎えた今年、彼の創造の源泉に迫る異色の企画展『美術館のイヴ・サンローラン』が、パリの6つの美術館で開催されている。
アートや文学との対峙からインスピレーションを受け、20世紀のモードを刷新し続けた彼に敬意を表し、パリ有数の5つの美術館が、常設展示作品とサンローラン作品のコラボ展を行う。〈イヴ・サンローラン美術館〉では、アートからモードへ昇華するオートクチュールの製作秘技に迫る。
20世紀絵画の発展に深い関心を寄せた彼には、芸術家たちの素材や色、視覚構成の挑戦は刺激的な創造の源だった。例えば抽象絵画の先駆者、ピート・モンドリアンの画布をミニドレスに仕立てたコレクションは60年代を席巻。色や線のみならず、襟と袖を取り払い、直線的かつ平面的な造形を当時の新素材、ジャージで実現した。
ピュアな画家の美意識を、サンローランが時代の気分を表すスタイルに昇華する。分野や時代を超えたクリエイションの交流を解き明かす、またとない機会となる。
アートや文学との対峙からインスピレーションを受け、20世紀のモードを刷新し続けた彼に敬意を表し、パリ有数の5つの美術館が、常設展示作品とサンローラン作品のコラボ展を行う。〈イヴ・サンローラン美術館〉では、アートからモードへ昇華するオートクチュールの製作秘技に迫る。
20世紀絵画の発展に深い関心を寄せた彼には、芸術家たちの素材や色、視覚構成の挑戦は刺激的な創造の源だった。例えば抽象絵画の先駆者、ピート・モンドリアンの画布をミニドレスに仕立てたコレクションは60年代を席巻。色や線のみならず、襟と袖を取り払い、直線的かつ平面的な造形を当時の新素材、ジャージで実現した。
ピュアな画家の美意識を、サンローランが時代の気分を表すスタイルに昇華する。分野や時代を超えたクリエイションの交流を解き明かす、またとない機会となる。
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